• "根拠規定"(/)
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  1. 神戸市議会 2014-09-22
    開催日:2014-09-22 平成26年都市防災委員会 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前9時59分開会) ◯委員長(坊池 正) おはようございます。ただいまから都市防災委員会を開会いたします。  本日は,18日の本会議で本委員会に付託された議案,請願及び陳情の審査並びに報告の聴取のためお集まりいただいた次第であります。  初めに,本日審査いたします請願第44号につきましては,紹介議員である金沢議員より住宅都市局審査の冒頭に趣旨説明を受けたいと存じますが,御異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 2 ◯委員長(坊池 正) それでは,さよう決定いたしました。  また,本請願につきましては,請願者から口頭陳述申出書が提出されておりますので,紹介議員の趣旨説明の後,口頭陳述を受けることにしたいと存じますが,御異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 3 ◯委員長(坊池 正) それでは,さよう決定いたしました。  なお,請願第44号については,請願代表者から口頭陳述人の変更申出書が提出され,有川さんの代理として本山さんが陳述されますので,御報告いたしておきます。  次に,陳情228号について陳情者から口頭陳述申出書が提出されておりますので,住宅都市局審査の冒頭,請願の口頭陳述を受けた後に口頭陳述を聴取したいと存じますが,御異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 4 ◯委員長(坊池 正) それでは,さよう決定いたしました。 (危機管理室) 5 ◯委員長(坊池 正) これより危機管理室関係の審査を行います。  それでは,報告1件について当局の説明を求めます。  危機管理監,着席のままで結構です。 6 ◯広瀬危機管理監・理事 それでは,お手元にお配りしております都市防災委員会資料によりまして,平成25年度神戸市各会計予算繰越しの報告のうち,危機管理室関係分につきまして御説明申し上げます。  資料の1ページをお開きください。平成25年度神戸市一般会計予算繰越明許費繰越計算書でございます。
     第2款総務費,第1項総務費のうち津波避難情報板等設置についてですが,これは三宮,元町,ハーバーランドといった都心部におきまして大型の案内マップ津波浸水想定エリア,適切な避難行動などの情報を記載した津波避難情報板及び海抜表示の設置工事でございます。兵庫県による南海トラフ巨大地震津波浸水想定の公表がおくれたことにより,1,600万円を繰り越したものでございます。7月末から順次設置を進めており,今月末に設置完了を予定しております。  以上,平成25年度神戸市各会計予算繰越しの報告について御説明申し上げました。何とぞよろしく御審議のほうお願い申し上げます。 7 ◯委員長(坊池 正) 当局の説明は終わりました。  これより質疑を行います。  ただいまの報告事項について御質疑はございませんか。  (なし) 8 ◯委員長(坊池 正) 次に,この際,危機管理室の所管事項について御質疑はございませんか。 9 ◯委員(大かわら鈴子) けさの神戸新聞にも報道されてたんですが,土砂警戒区域に32避難所があるというところで防災計画の改正を行うということで今回報道がされているんですけども,ちょっとこれについてお伺いをしたいと思います。  この避難所と指定されているところが警戒区域に入ってると。これは地元の住民の方にはどのような説明になっているんでしょうか。 10 ◯広瀬危機管理監・理事 少し経緯といいますか,この間で申し上げますと,ことしの4月に災害対策基本法の改正というのがございまして,このとき初めて,いわゆる一定期間滞在するための避難所──我々,通称避難所と言っていますが,それは指定避難所というのが法律上初めて明記されまして,それとは別に災害ごとに安全性の一定の基準を満たす施設を緊急時の避難場所──これは法律上指定緊急避難場所というふうに言ってるんですけども,それをあらかじめ指定しなさいということで初めて明記をされました。  それと同時に──あと,ことし4月に避難勧告等の判断,伝達のマニュアルといいますか──の作成のガイドラインというのが内閣府等から示されまして,そのときにいわゆる避難というのは,そういう避難所とかに行くだけではなくて,家の中での安全な場所に移動するというか,いわゆる屋内の安全確保というのもこれも避難行動の1つであるというふうに言われました。  我々このハザードの情報というのはどういう形で伝えているかということですが,これは実際に作成しておりますのは建設局さんが主体になってございますが,いわゆる安全マップといいますか,くらしの防災ガイドというのを毎年6月に全戸に配布をしてございまして,その中で例えば土砂災害警戒区域はどこなのか,あるいは洪水のときの浸水のエリアはどこなのか,あるいはことしですと津波の浸水エリアはどこなのかということと同時に,避難所がどこにあるということをお伝えしておりまして,それを見てくださいという形で全戸に配布しておりまして,そういう形で周知をしているということでございます。 11 ◯委員(大かわら鈴子) 実際に言われるように,防災ガイドですか,全戸に配られているというのは私も見てわかってるんですけども,実際に警戒区域に避難所があるという認識でしっかりと徹底がされていないと思うんですけども,そのあたりいかがですか。 12 ◯広瀬危機管理監・理事 おっしゃるとおりですね,災害対策法の改正に伴ってそういったことをできるだけ早くやっていかないとという状態であることは間違いないです。 13 ◯委員(大かわら鈴子) ちょっとこの例えば兵庫区で鈴蘭台処理場というところが警戒区域内の指定避難所ということで新聞では挙げられているんですけども,その記事見てましたら,複数の避難所など避難経路とかを準備しているということで市のほうが答えられているんですけども,ここの場合やったら複数の避難所というのはどこになるんでしょうか。 14 ◯広瀬危機管理監・理事 今,個別に避難所の複数がどこになるかというのは,それぞれについてちょっとお答えすることできませんが,といいますのは,現在そういった今の状況もございますので,できるだけ早く土砂災害を初めとして災害種別ごとに避難所の安全性について──避難所の開設あるいは運営というのは区役所のほうでやってございますので,区役所と連携して確認をしてどういう対応していくのかという作業を現在進めているところでございます。 15 ◯委員(大かわら鈴子) ここでも書いてるんですけど,防災無線とかメールとかで情報収集をしてほしいということを書いてあるんですが,確かにこれも重要なんですけども,その防災無線で言ったら内容が聞き取れるというのは範囲が限られていますし,メールと言ったら,高齢者の方でなかなかメールされてる方というのも限られてきますので,やっぱりどう徹底するか,住民の皆さんに安全確保のためにどうやっていくかというとこ,具体的なところで早急に進めていただきたいと思いますので,よろしくお願いします。 16 ◯委員(守屋隆司) 今の質問と関連するんですけども,今回の台風の際の──北区のほうが相当被害を受けたんですが,兵庫区でも北区との境のあたりで児童養護施設の敷地内が埋まって──崖崩れと。人的な被害はなかったようなんですけども,今回特に自分たちが災害の危険地域に指定されているかどうか,私のほうにも問い合わせがありまして,地図だとなかなかわからないんですね。それでコールセンターにお電話したんですけども──私はすぐつながったんですけど,今度,町名言ってもなかなかわからないんですね,不思議と。だから,もちろんコールセンターを立ち上げるのは非常に大事だったんでしょうけども,その体制がちょっと新聞なんか少し読ませていただいても,数が足りなかったんじゃないかなということもあるんですが,そこら辺のことはどうだったのかということと,もう1つ,兵庫でも特に山麓部に福祉施設があるんですが,そういうとこではやっぱり水が湧き出たと。被害はなかったんですけども,非常に広島のことが頭にあって,本当に今の体制で大丈夫かというような御懸念が結構あるんですが,そこら辺の──広島のこういう大きな災害を教訓としてやっぱりもう1度見直しなり,この局だけがするわけじゃないでしょうけども,建設局とか各関連の部局がもう1度総点検するとかというようなことは計画にあるんでしょうか。その2点お聞きしたいと思います。 17 ◯広瀬危機管理監・理事 まず,コールセンターでございますけれども,我々これまでなかなか運用できていなかったのを今回,ことしからきちっと早目にコールセンターを整えてやっていこうということで10台設置をして対応したところです。  確かに一時的にはかなり──今回広く避難準備情報等を出したということもございまして──市内全域に一斉にかけたということもございますので,確かに一時的につながらない面もございましたけれども,これは市民参画推進局の協力を得まして,それと避難場所について住所を言っていただいた場合に確認のできる仕組みを,実は整えて対応したんですが,その仕組み自身がやはり数的に一時的にはちょっと対応ができにくい部分もございまして市民の方に少し待っていただいたなりしたことございますが,このあたりは検証しながら改善に努めていきたいというふうに思ってございます。  また,山麓部での福祉施設等につきましては,通常,先ほどいろんな手段でという御指摘もございましたが,避難勧告等の情報については,いわゆる防災行政無線とか,ひょうご防災ネットだけではなく,テレビ・ラジオ──やはり一番よく見ていただいている情報というのはテレビ・ラジオということになりますので,そういったところにきちっと流す,あるいはやはり緊急時には緊急速報メールということで市内エリアにいる皆さん方には一斉に伝達できる手段と,そういったことも含めまして周知の徹底というのを図っていきたいと思います。  ただ,いずれにしても土砂災害につきましては,広島の災害等踏まえまして,やはり今,有識者会議というのを今月立ち上げたわけですけれども,やはり広島と地形・地質が似ているという面もございます。そして,これだけ突発的な,あるいは局所的な豪雨ということへの備えというのは,やはり今まで以上に取り組んでいかなければならないというふうに考えてございますので,有識者の御意見等も踏まえまして検証すべきとこは検証して,改善するところはできるだけ早急に改善していくと,そういう考え方で臨みたいと思ってございます。  以上です。 18 ◯委員(守屋隆司) コールセンターについてはぜひ。それと,私はちょっと個人的な感想なのであれですけれども,コールセンターに電話して石井町の何丁目は何だと聞くと,その方が物すごい何か頼りなさそうに言うんですね。それはちょっとほかの方とつながったのと全然違うのかわからないんだけど,もうちょっと自信持って,ちょっとお待ちくださいとか,何か非常に頼りないんですね。本当は電話をしたほうが動揺してて受けるほうはちゃんと対応──ほんまはその人にも不安があって,そういうのを余り電話口で出しちゃいけないんじゃないですか。何かすごい不安そうで,そこら辺がちょっと相手に伝わってしまうのが,逆にそういうコールセンターの立場の方──どういう方を集めてるのかちょっとわからないんですけども,そこら辺はぜひそういう点も含めて体制をとっていただきたいと思います。  それと,先ほどの有識者会議で今後と。しかし,これ広島のことが起こる前も台湾とかどこかでざあっと流れて,六甲山の山麓部が危ないということを,大分あのとき危機感が物すごいみなぎったんですが,ちょっとやっぱり時間がたつといつの間にかこれがずっとおさまっていってしまうということがあると思うので,ぜひ大変悲しい体験なんですけども,それを生かしていただきたいと思います。  以上です。 19 ◯委員(北川道夫) ちょっと関連で細かいことですけど,先ほど災害の情報伝達手段緊急速報メールというのがお話の中で出てましたけど,ひょうご防災ネットなんかですと自分から登録する必要ありますけども,そういう登録しなくても緊急速報メールというのが送られてくるというふうな理解でおるんですけど,それはよっぽどの──例えば津波とか大きな大災害のときだけ情報が受け取れると私は今理解してるんですが,それでいいのかどうかちょっと教えてください。 20 ◯広瀬危機管理監・理事 緊急速報メールは,機種によりまして少し──auの例えばガラケーという言い方は悪いですけども,昔の携帯電話ですとちょっとその機能がなかったりはするんですが,今お使いになられているスマートフォンはもちろん100%ですし,通常の携帯電話でもかなりの率で伝わるようになってございまして,それはこちらから伝達すれば,その内容が直接行きますので,別に津波のときだけではなくて,こういった土砂災害の警戒という場面で,例えばこれは区域内,1行政区単位でできまして,あるいは全市域一斉というのもできますので,ただ,特定のポイントのエリアに知らせるということはできませんでして,区域単位,あるいは市域単位と,そういうまとまりにはなりますが,一斉に強制的に登録なしに送ることができます。 21 ◯委員(北川道夫) 発信がこちらと管理監おっしゃって,こちらいうのはJ何とかネットに──民間のとこに神戸市が契約してて,そこを通してスマホに送られるということですかね。 22 ◯広瀬危機管理監・理事 もちろんドコモさんとか,そういったベンダーさんとの事前のお話はございますが,ある種事前にお話ししとけば緊急時にある種断りなく,例えば危機管理室のほうから一斉に情報を提供するということはできます。 23 ◯委員(北川道夫) 間にどっかのネットワークが入っとんですよね。ちょっと細かいこと。危機管理監が指示して,それがオール神戸で市民に伝わるということですよね。 24 ◯川中危機管理室担当課長 お答えします。  基本的には,ドコモ,ソフトバンク,auの3社と契約を行いまして,そういう避難情報など14項目について事前にそういう緊急速報メールを送るというような契約をしておりまして,特に避難が必要なときにつきましては,送れることになっていますので,その辺の状況を判断しながら送るということになります。 25 ◯委員(北川道夫) 細かいことをちょっと聞くようですが,そのドコモ,au,そういうとこに指示を送るときは,情報発信を市民にするときはどんな災害のときと──基準,それをちょっと確認したいんですけど。 26 ◯川中危機管理室担当課長 緊急地震速報とかは直接送るということになっていますけども,例えば市域での災害があったときに,そういう避難勧告なんかを送る場合については,危機管理室のほうでそういう情報を直接発信をするというようなシステムの契約をしておりますので,危機管理室のほうでそういう例えばどこどこに避難勧告が出ましたという情報を入力すれば,それが例えば何々区,あるいは神戸市全域に送れるというようなことになっておりますので,それは危機管理室のほうで判断して送れるということになっております。 27 ◯委員(北川道夫) だから,避難勧告・避難指示が発令されたら,そのときはイコールそういう今,緊急速報メールが発信されるということでいいんですか。 28 ◯広瀬危機管理監・理事 自動的に送るものではなくて,こちらのほうで判断したタイミングで送れるということですので,考え方としては,避難勧告等を出す場合については,速報メールについては送っていくという考え方でやっていきたいというふうに思ってございます。 29 ◯委員(北川道夫) 避難勧告が発令されても全て,今メールで送る場合があるのかという聞き方したんですが,そういう場合もあるし,メールで発信しない場合もあるということですか。 30 ◯広瀬危機管理監・理事 厳密に言いますと,発信しない場合もあるということです。というのは,避難勧告かけるエリアが非常に限定的にかけるケースも当然ございますし,必ず送るということではございません。そのあたりは状況に応じまして判断をしてということにはなりますが,今後で言いますと,やっぱりできるだけ,ある種ひょうご防災ネットのように登録をするしないにかかわらず送れる手段でございますので,有効に活用していきたいということでございます。 31 ◯委員長(坊池 正) 他にございませんか。 32 ◯副委員長(味口としゆき) 私のほうからも少しお聞きしたいと思います。  8月の台風と,それから集中豪雨ですが,私,灘区なんですけども,灘区でも避難勧告の地域が出たりとか,それから自主避難された方もいらっしゃった,非常に懸念が広がったと思うんです。  それから,私,行かせていただいたのは,長田区とか,それから北区ですね,実際に今回の集中豪雨によって擁壁が倒れるとか,土砂災害が起こるというようなことが起こって,今ほかの委員からもお話がありましたように,広島の件がやっぱりあるということで本当に不安が高まってると思うんです。  それで,ちょっと概括的にというか,総論的にお聞きしたいのは,この8月の経験を踏まえて危機管理室としてはどういうことを教訓にというか,こういう点を今強化しようと考えていることなんかがあれば少し教えていただきたいと思います。 33 ◯広瀬危機管理監・理事 そのあたりは総括して,先ほど申し上げたように,有識者会議等も踏まえて生かしていくということではございますが──というのは,もともと避難勧告のかけ方自身,昨年度とことしでは既にそういったおそれもありますので,できるだけ早く広めにかけていくということで,4月に出されたガイドライン等も参考にしながら努力をしてきたという考え方のもとに,台風の発生があり,大雨があり,また広島の災害がありという状況でございます。  広島の状況を見てますと,やはり非常に難しいのは天候の急激な変化,また非常に夜間,それがしかも真夜中での出来事という中でございます。ただ,災害対応ということですと,いつ,どんな時間でも1人でも多くの市民の命を守るということを軸に,もうできることは全てやるというぐらいな気持ちで取り組んでいくと。概括的というふうに言われたので,少し概括的すぎるかもわかりませんけれども,そういう考え方で臨んでいきたいというふうに思ってございます。 34 ◯副委員長(味口としゆき) 天候の変化ですね,ほんまにこれは今までなかったような集中豪雨とか,短時間でどっと雨が降るというようなことにどう対応するのかということがやっぱり求められてると思うんですが,危機管理監がおっしゃるように,いつでもそういうことに対応しようと思えば,やっぱり体制の強化というか,先ほどコールセンターの問題もありましたけども,体制の強化がやっぱり危機管理室としても求められているんじゃないかなというふうに思うんですが,そのあたりはいかがですか。 35 ◯広瀬危機管理監・理事 災害の対応のやはりまず第一手段は,体制の問題もあるんですが,やっぱりいかに危機情報を早目に察知をするかというのがまずあろうかと思います。特に気象の関係で言いますと,もちろん一般的に気象庁なりからの事前の気象情報というのがございますが,やはり気象台との連携強化というのは非常に大事と思っていまして,今般の台風11号での対応では,職員を気象台のほうに行かせましてリアルタイムで情報を入手できるような対応をとったところです。  それと,なぜいち早く情報収集が必要かと思うと,体制というのは,危機管理の体制を幾らたくさん増やしても対応できるものではなくて,むしろやはり早目に,ある種全庁的体制といいますか,各セクションさまざまな役割がございますので,できるだけ早く防災指令等も適切なタイミングで出して体制を整えると,それでやっていくということでございます。  もちろん危機管理の体制が強ければ,それはそれにこしたことないわけですけれども,そのあたり危機管理というのが非常にそういう全庁的な体制の必要があるということでもありますので,その兼ね合いも考えながら,いずれにしても市民の命を守るためにどうするのか,早目の対応をどうするのかという考え方で取り組んでいきたいというふうに思ってございます。 36 ◯副委員長(味口としゆき) もう1点だけお聞きしますけども,コールセンターの問題も出てたんですけど,やっぱり危機管理室のマンパワーが僕はちょっと不足しているんではないかなというふうに思ってるんですが,そういうふうには思っていませんか。 37 ◯広瀬危機管理監・理事 先ほども申し上げたとおり,もちろん直接の室の体制があれば,それにもちろんこしたことはないんですが,ただ,コールセンターも,先ほど言いましたように,これは市民参画推進局の絶大な御協力──これはもちろんコールセンターは地域防災計画上,市民参画推進局の役割というふうにもちろん決めてるわけですが,これまで初動対応でなかなかできていなかったやつを今回対応してございますので,やはり協力体制をきちっととっていくというのがまず重要だというふうに思ってございます。 38 ◯副委員長(味口としゆき) 先ほどもそのコールセンターの対応がちょっと頼んなかったと。頼んなかったかどうかはともかくとしまして,私自身が電話させていただいた件で言いますと,ちょっと待っとってくださいと,ちょっと聞いてきます言うてね,一言で言うたらそういう対応だったんです。だから,今お話を聞いてて,やっぱり窓口に出てんのが市民参画の人やったんですかね,だからわからへんから危機管理の人に聞いて我々に返事するという,何かそんなことにはなってなかったんですか。 39 ◯広瀬危機管理監・理事 コールセンターといいますか,ちょっと正式に言いますと,災害テレホンセンターと呼んでいるんですけれども,確かにこれまでやってきてないというのがありまして,守屋委員からも御指摘ございましたが,研修といいますか,どういう対応をするのかということについて少し事前の研修といいますか,備えといいますか,そのあたりが若干不十分な点もあってちょっと自信なさげな答えというのはあったかと思いますが,そのあたりは台風等踏まえましてマニュアルの作成を含めてレベルを上げていこうということで,市民参画推進局のほうでも取り組んでいただいておりますので,協力しながら強化に努めていきたいというふうに思ってございます。 40 ◯副委員長(味口としゆき) 終わりますけども,やっぱり危機管理監自身も室の強化があれば,それにこしたことないというふうに答弁されてるわけですから,やっぱりそれは本当に市民の皆さんの不安,特に広島のことがあったということが背景にありますので,そういう点での強化をしていただきたい。要望して終わります。 41 ◯委員長(坊池 正) 他にございませんか。  (なし) 42 ◯委員長(坊池 正) 他に御質疑がなければ,危機管理室関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。  当局,どうも御苦労さまでした。  委員の皆様に申し上げます。  それでは,ここで次の消防局が入室するまでの間,約5分間休憩いたしたいと存じます。   (午前10時30分休憩)   (午前10時32分再開) (消防局) 43 ◯委員長(坊池 正) ただいまから都市防災委員会を再開いたします。  これより消防局関係の審査を行います。  それで,議案1件について当局の説明を求めます。(「起立,礼,直れ,着席。」の声あり)  局長,着席のままで結構です。 44 ◯岡田消防局長 それでは,ただいま御上程になっております予算第23号議案平成26年度神戸市一般会計補正予算のうち,消防関係分につきまして御説明をいたします。  委員会資料に基づき御説明申し上げます。  委員会資料1ページをお開きください。  本件は,予算第23号議案平成26年度神戸市一般会計補正予算のうち,消防関係分として,長田消防署大橋出張所建替整備の実施設計に係る経費につきまして債務負担行為補正を行おうとするものでございます。期間は平成26年度から平成27年度までで,限度額は3,000万円でございます。  続いて,2ページをお開きください。  長田消防署大橋出張所の移転・建てかえ事業について御説明申し上げます。  まず,1大橋出張所の現状でございますが,当出張所には,小型ポンプ車と化学車を兼務した消防隊1隊と,救急隊1隊が配備されております。  諸元につきましては,記載のとおりでございますが,特に建設年月にもございますとおり,昭和39年6月に建設されたもので今年度で築50年を迎えております。建物の老朽化が進んでおり,屋上漏水や外壁,電気,給排水系統のふぐあいも多く,対症的な補修だけでは対応が難しくなってきている状況でございます。  このたび当該出張所の庁舎の建てかえにつきまして,2新出張所の計画のとおり進めてまいりたいと考えております。  まず,候補地でございますが,現在の庁舎から国道2号線に沿って西へ150メートルの地点にある新長田南地区の再開発用地を候補とし,関係局と調整を進めております。  (2)新庁舎の概要でございますが,地上4階建てRCづくり,延約900平方メートルの庁舎を想定しております。消防庁舎は地域の防災拠点ですので,大震災時にも業務継続が可能な堅牢な構造の建物にしたいと考えております。さらに,長田消防団第7分団の詰所を同じ庁舎内に整備いたしまして,消防団と協働して地域防災力の強化を図ってまいります。  次に,3スケジュールでございますが,設計を今年度から来年度にかけて実施いたしますとともに,候補地の測量や地盤調査を進めてまいります。そして,土地購入手続を経て,平成27年度から28年度にかけまして新庁舎の建設を行い,29年度から供用を開始したいと考えております。  次に,4平成26年度一般会計補正予算でございますが,実施設計に係る費用について,年度をまたいでの事業となりますので債務負担行為という形としております。  以上で予算第23号議案平成26年度神戸市一般会計補正予算のうち,消防局関係分についての御説明を終わらせていただきます。何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 45 ◯委員長(坊池 正) 当局の説明は終わりました。  これより順次質疑を行います。  初めに,予算第23号議案平成26年度神戸市一般会計補正予算のうち,消防局関係分について御質疑はございませんか。  (なし) 46 ◯委員長(坊池 正) 次に,この際,消防局の所管事項について御質疑はございませんか。 47 ◯委員(守屋隆司) すいません。先ほど聞かれたときはないと言ったんですが,ちょっと1件だけ。  先般この委員会で東京消防庁のほうに視察に行かせてもらったんですけども,今度,平成33年完成で兵庫消防署新築建てかえということをお聞きしているんですけども,非常に便のいいとこでもありますし,最近,外国人の方も兵庫に非常に多く住まれているし,日本語学校も何軒もあるということで,東京のほうの消防署の合築みたいな形で消防博物館とか,あと若干の震災の体験とか訓練できる──今回,危機管理センターができたんですけども,せっかく新築でつくるんでしたら,そういう施設も合築すれば余り建設費もかからないと。それと,そのとき興味深くお聞きしたのが,外国から日本に来る方はともかくとして,本国に残っている御両親とかお身内の方がやっぱり言葉が通じないので震災とか災害があった場合に心配だと。そういう訓練も,特に外国人学校の場合にはそういう施設を使ってされたり,また,在留の外国人の方もグループで企業等からそういうとこで研修を受けるということもしている。これ非常におもしろいなと。東京の場合は,特に数が違うということはもちろんあるんですけども,一度,特に兵庫消防署せっかく建てかえてと,また交通の便もいいのでどっからも来れるということでありますので,そういう検討もしていただきたいと思うんですが,局長の御意見はどうでしょうか。 48 ◯岡田消防局長 東京消防庁は,幾つかのそういう市民向けの施設というのをお持ちだというのは認識をしております。神戸におきましては,ひよどりの防災センター,あそこに施設としては余り大きくございませんけれど,そういった展示施設等を設けております。また,グラウンドに建てております訓練施設で各種の訓練を行っておる。地域の方々にお越しいただいて訓練というのをやっておる状況でございます。また,危機管理センターの1階には,危機管理室の所管になりますが,そういう展示施設を設けて,こちらのほうは外国人の方も多くお越しになられるというふうに聞いておるところでございます。  特に外国人ということで,市民向けの施設を併設をしてはどうかということでございますけれど,現在そういう計画というのは持っておりません。外国人向けの研修ということでは,例えば神戸市のKIC──国際交流センターとタイアップしまして,CPRの──心肺蘇生法の外国人向けの研修を行ったり,それから毎年3月に行われますが,ハーバーランドで国際交流フェアというのがございます。これにつきましては,うちの職員,ボランティアという形ではございますが,舞台上で例えばAEDの使い方を外国語で──英語で説明をしたり,寸劇を交えてやっておったりということでやっております。また,市内にある外国人学校でも,御要望に応じてそういう研修をやったりしておるところでございます。  今のところ新たなそういう施設をつくるというのは神戸市内では考えておりませんが,より一層外国人の研修というのは,委員御指摘のとおり,充実させる必要があると思いますので,いろんな要望を聞きながら進めてまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 49 ◯委員(守屋隆司) 言い方が悪かったです。外国人も使えるという意味で言おうと思った。別に外国人用をつくってくれというもちろん意味ではございません。もちろん今,兵庫消防署の計画の中に全くないということはよくよく存じ上げてますけども,一応こちらに言ってもだめなので市長さんにまた申し上げたいと思いますけども,せっかくつくるんでね,今までのやつをちょっと新しくしてつくるぐらいでは,一番兵庫の一等地を使うにしてはちょっともったいないというふうに思いますので,これはちょっと別ルートで頑張っていきたいと思います。  以上です。 50 ◯委員長(坊池 正) 他にございませんか。 51 ◯委員(大かわら鈴子) すいません。ちょっとこの間の避難勧告の発令についてお伺いをしたいと思います。  8月10日の台風時の北区での対応について,まずちょっと確認をしたいので時系列でお願いします。 52 ◯岡田消防局長 8月10日の対応でございますが,前日から雨が降っておりまして,8月9日になりますが,早朝に──朝に防災指令2号が発令されて,そこから体制をとっております。翌8月10日になりまして,朝の8時の時点で土砂災害警戒区域に対して避難準備情報を発令したと。夜の間,雨が落ちついていたんですが,台風の接近,それから昼前後にかけて雨が強くなる可能性があるということで,早目,広めということで,こういう形では神戸市としては初めてかと思いますけれど,10万人以上の方に避難準備情報ということで8時に発令をいたしております。その後,8時55分に神戸市に対しまして土砂災害警戒情報が気象台,兵庫県のほうから発表になっております。
     その後,10時回ってから昼過ぎぐらいまで,北区だけではございませんで全市的に雨が強くなっております。それに伴いまして順次消防隊のパトロール,あるいは通報等によりまして,崖が崩れた等の通報がたくさん入りまして,神戸市では消防隊が対応したものだけで200件ほどございますけれど,それに対応して現地を確認して,避難勧告,避難指示を昼前後に順次発令をしていった。また,道場,それから淡河のほうでは河川の氾濫の危険もあるということで,そういった地域に対しましても避難指示を発令をして対応していったと。概略はそういう状況でございます。 53 ◯委員(大かわら鈴子) 今,確認しましたように,午前8時に避難準備情報が発表されて,お聞きしているところでは,道場などでは避難勧告が出されないままに11時46分に避難指示が出されているというふうにお聞きをしました。  河川に関する避難勧告の発令というのは,ちょっと資料見てみましたら,定めた水位を超えた場合に発令するということで,そういうのを見たんですけども,武庫川の量水表で11時の時点で避難判断水位になっていたということをお聞きしたんです。そのデータは県から神戸市には送られていたということで聞いたんですけども,そのデータを見て避難勧告を出すというシステムではないんでしょうか。確認をします。 54 ◯岡田消防局長 水位につきましては,テレメーターという形で消防局──ここの危機管理センターにあります我々の本部,それから消防署でも随時確認をして対応しております。把握をしております。それに加えて現地へ消防隊が行って,あるいは消防団の方の情報等を加味しながら,避難の情報発令をしたということでございます。自動的ということではなしに,そういった総合的な状況,現地を見ながらの状況で判断をしたという形で発令をさせていただいたところでございます。 55 ◯委員(大かわら鈴子) 確かにお聞きしましたら,パトロール中の消防職員や消防団の方が目視をされて冠水の危険性が高いという報告があって,11時46分に避難指示と,こういうことになったようなんですが,道場町の冠水の原因,いろんな排水ですとかいろいろあったようですけども,この送られてきた川の増水のデータが,これがもとになっておれば,もう少し早目に避難勧告が出せたのではないかと。いきなり避難指示ではなくて,その間に避難勧告出せて徹底できたのではないかと思うんですけども,そのあたりいかがでしょうか。 56 ◯岡田消防局長 御指摘のとおり,11時46分に両河川とも──武庫川も淡河川も避難指示という形で発令をしております。  早目に勧告から指示ということでステップを踏んではどうかということでございますけれど,御指摘のとおり,そのほうが住民の方々にもステップがあるほうがわかりやすかったかもわかりません。我々,現地でいろいろ判断をしての決定ではありましたけれど,また,その辺いろいろ検証しながら,今後どうあるべきかというのを考えてまいりたいというふうに思っております。 57 ◯委員(大かわら鈴子) 申しましたように,11時の時点で判断──基準が超えていたということであれば,その時点で勧告は出せたと思いますので,その点で言いまして,もうちょっと改善をしていただきたいというふうに思います。  というのも,10年前ですか,台風23号があったときも,同じような──県のテレメーターでは危険だということは判断できたんだけども,それがちょっと軽視をされてて取り残された方が出たということもありましたので,ぜひこれは早急に検証していただいて改善をしていただきたいというふうにこれは求めておきます。  それから,11時46分の避難指示なんですけども,道場町の防コミの会長さんには消防からの連絡がなかったということをお聞きしたんです。これ実際に御存じではなかったと,大分後でちょっとおくれてお聞きになったんだと思うんですけども,だから,避難所をあけるや何やとか,そういう判断にちょっと困ったということをお聞きしたんですけども,消防から防コミへ情報が行くという仕組みにはなっていないんでしょうか,いかがでしょうか。 58 ◯岡田消防局長 その個別の案件につきましては,ちょっと私,把握をしてないんで,防コミの会長さんに連絡が行ったか行かなかったかというのはちょっとこの場ではお答えができないんですけれど,原則的には,その地域の会長さんですとか,そういった方々には連絡をとるようにしております。  それと,武庫川と淡河川と両地域につきましては,範囲が限定されておりますので,消防職員,それから消防団員がそれぞれ御家庭を回って連絡をする,そういった形も当日とっておったかと思います。  御指摘のように,情報がきちっと伝わるというのが大事なことでございますので,その点につきましても一度また検証して改めるところがあれば改めていきたいというふうに思っております。 59 ◯委員(大かわら鈴子) 防コミの会長さん方でしたら,まず真っ先にその情報が行かなあかんところですので,ぜひその辺はしっかりと確認をして改善をしていただきたいと思います。  それから,今回,土砂災害があった有馬口松園自治会というところのお話をお聞きしたんですが,ここの地域は防コミから漏れている地域やというようなことを聞いたんですが,そういう地域がまだほかにも市内にもあるんでしょうか。情報がなかなか──そういう点で災害の情報が行かないとか,そういう状況があるようなんですけども,いかがでしょうか。 60 ◯岡田消防局長 現在は191の防災福祉コミュニティで全市域をカバーをしておる状況ですが,情報がきちっと伝わらなかったということでございますけれど,我々は避難情報等を防コミの会長さんですとか──先ほど御指摘のあったように,会長さんですとか,そういった方々にもできるだけ伝えるということで考えております。  その先の伝達方法というのは,防災福祉コミュニティそれぞれでいろんなやり方をされておりまして,そのルートにきちっと乗っていなかった可能性があるのかなと,今おっしゃられて,御指摘があって,ちょっとそういうふうにも思ったところでございます。  また,そういったところもまた検証する必要があるのかなというふうに思っております。できるだけいろんなルートで情報というのは伝える必要がありますので,もちろんマスコミ,テレビ,ラジオ,それからそういう人を通じての連絡というのも重要でございますので,いろんな形での連絡というのをできるような形で,また体制というのも考えてまいりたいというふうに思っております。 61 ◯委員(大かわら鈴子) 今おっしゃった191防コミですか,全市カバーしているという認識で消防局はいらっしゃるんだけども,ここの有馬口松園自治会なんかでは,防コミには入れてもらってないんだというようなところがあるようですので,ぜひ全市的に確認をしていただいて,そういう漏れが実際ほかにはないのかというちょっと確認をしていただきたいと思うんですが,その点いかがですか。 62 ◯菅原消防局予防部長 今御指摘の有馬口の件なんですけれども,ここにつきましては,有野防コミの一員として位置づけをされているということで1つのブロック単位として位置づけをしているようでございます。特に有馬口に関しましては,非常に熱心なところで自分たちでしっかりといろんなことを考えて対応しているというふうにはお聞きしてございます。 63 ◯委員(大かわら鈴子) 確かにここの自治会の皆さん,本当に実に頑張ってらっしゃるところなんですね。だけども,そこへブロックとして入っているということであれば,そういうふうな理解には地元ではなってないので,やっぱりその辺をしっかりと整理をしていただくということと,それから情報,ここに限らずですけども,災害時の情報というのは命にかかわる重要なことですので,しっかりと届くように,そのあたりの整備も兼ねてしていただきたいと思いますので,そのあたり要望しておきます。 64 ◯委員長(坊池 正) 他にございませんか。  (なし) 65 ◯委員長(坊池 正) 他に質疑がなければ,消防局関係の質疑はこの程度にとどめたいと存じます。  当局,どうも御苦労さまでした。(「起立,礼,直れ。」の声あり)  委員の皆様に申し上げます。  それでは,ここで次の住宅都市局が入室するまでの間,約5分間休憩いたしたいと存じます。   (午前10時57分休憩)   (午前10時59分再開) (住宅都市局) 66 ◯委員長(坊池 正) ただいまから都市防災委員会を再開いたします。  これより住宅都市局関係の審査を行います。  最初に,請願第44号について,紹介議員の趣旨説明を聴取いたします。  金沢議員,発言席へどうぞ。 67 ◯委員外議員(金沢はるみ) おはようございます。  私は,請願第44号市営桜の宮住宅の建て替えに関する請願の紹介議員を代表して趣旨説明を行います。  この請願の内容は,第1に,市営桜の宮住宅の建てかえに当たって,全体構想を住民に示し,住民と神戸市が一緒になって計画をつくるよう求めるものです。  神戸市は,基本方針を確定する際に,住民に31回説明し,意見を踏まえた上で建てかえ事業の基本方針を作成したとしています。しかし,住民に示されているものは,Aの市営住宅ゾーン,Bの一般住宅のゾーン,Cの沿道利用ゾーンというゾーン分けだけで,一番に進める1期事業の建てかえについてしか具体的なことは知らされていません。  長年ここに暮らし続けてきた住民の皆さんにとって,建てかえ後の住宅の全体の規模はどれだけの戸数なのか,建てかえ後住みやすい地域になっていくのか,何年後に全体の建てかえは終了するのかなどなど,さまざまな疑問や不安があるにもかかわらず,そういう疑問には答えられていないということになっています。例えば,沿道利用ゾーンは,県道明石神戸宝塚線沿線となっており,ニュースでは,地域の魅力を向上させる生活利便施設などのにぎわい施設,また,地域の方々の安心な暮らしのための子育て世代やお年寄りを支援する施設となっているだけですけれども,これだけでは一体どんな施設ができるのか。保育所や老人の入所施設,デイサービスなどができるのか,そういうことはさっぱりわかりません。説明会を行うならば,そこで今住んでいる住民の皆さんのニーズをしっかりと把握して建てかえ計画をつくるべきです。沿道利用ゾーンについても,どんな施設が求められているのか,子育て世代,熟年世代,高齢世代それぞれにニーズがあると思います。また,そういう施設の開設が本当に可能なのかどうかなど,具体的に示すことが必要です。それとともに,沿道利用ゾーンは2期工事になるのか,それとももっと後の3期工事になるのかさえもわかっておらず,時期もきちんと示すべきです。既に1期事業のPFI事業者への要求水準書が示されていますが,それには40戸の住戸タイプが具体的に示されています。450戸のうち車椅子住宅が5戸,若年・子育て住宅は25戸など,住民の意見が反映されているのかどうか疑問です。神戸市が桜の宮市営住宅の建てかえについて,本当に暮らしやすいまちづくりを目指しているならば,全体のまちづくり構想を住民に示して意見を聞きながら進めるべきです。  第2に,請願では建てかえ計画におくれが生じないようにするよう求められています。平成12年に作成された第1次市営住宅マネジメントで建てかえが進んでいる北区の唐櫃住宅では,まだ新しい住宅が1棟しか建設されていません。既に計画から10年以上が経過をしていますが,建てかえ計画には大きなおくれが生じており,住民の皆さんの不安や不満の声は高まる一方です。桜の宮住宅でもこのような事態が生じるのではないかと住民の皆さんが不安に思われたり,危惧を持たれるのは当然のことです。このように,現状では,神戸市は住民の皆さんの不安や要望に応えているとは言いがたい状況です。  議員の皆様には,請願の趣旨を御理解いただき,神戸市が住民とともに安全で住みやすい住宅とまちづくりを行っていくためにも,本請願の採択をお願いをいたしまして趣旨説明といたします。 68 ◯委員長(坊池 正) 請願第44号の紹介議員の趣旨説明は終わりました。  金沢議員,御苦労さまでした。  次に,口頭陳述の聴取に入りますが,この際,陳述人の皆様に申し上げます。  陳述の際は,最初にお住まいの区と氏名をおっしゃっていただき,内容を御要約の上,5分以内に陳述を終えるようよろしくお願いいたします。  それでは,請願第44号について口頭陳述を聴取いたします。  陳述人の本山さん,発言席へどうぞ。 69 ◯請願者 私は,神戸市北区の本山良雄と申します。北区甲栄台1丁目から4丁目に位置します桜の宮市営住宅の建てかえに関する請願について,議会の皆様の御理解と御賛同をいただきたく陳述いたします。  この地域の市営住宅は,平成22年6月に策定された第2次マネジメント計画に基づいて全戸建てかえ対象に位置づけられました。神戸市からその内容についてマネジメント計画のお知らせの広報ビラが住宅全戸に配られました。しかし,市のほうからは何の説明もなかったために,引っ越し費用は,建てかえの時期は,将来どんなまちになるのか,説明会を早く開いてほしいなどなど,住民からいろんな不安,要望が出されていました。  こうした中で,若い人からお年寄りまで安心して住み続けられる住宅建設とまちづくりをみんなで考えようと,平成23年2月,地元の住民有志で桜の宮市住地域を安全で住みよい街にする会を発足,住民の声に対応してほしい,建てかえ計画の全体像や具体的な内容について,住民説明会の早期開催の要望書を携えて,都市計画総局に何度も足を運びました。その後,平成26年4月に市営桜の宮住宅建てかえ事業の基本方針が確定し,後に開かれた住民説明会は,1期事業に関係する団地住民と周辺住民のみを対象にした説明会でした。しかし,2期以降になる団地住民からは,基本方針の重要事項の変更があるのに私たちに説明がないのはおかしい,2期以降の事業がどのようになるのか全体が見えない,後回しにされているように思う,老朽化対策と言うなら古い建物のほうから建てかえるのが本来ではなどの声が聞かれました。  また,1期事業の住民からは,障害者やけど,説明会に行けなかった。引っ越しどないしたらいいんやろう,今は年寄りが多い,若い人もたくさん住めるようにしてほしい,気楽に集える場所が欲しい,地域の将来像が見えないなど,多くの声が上がりました。  私たちは,建てかえに住民の関心が高まる中で,まちづくりの全体像を知りたい,新しい住宅は住民と一緒になってつくってほしい,私たちの声も聞いてほしいという住民の強い願いを生かそうと地元の皆さんと力を合わせて請願署名に取り組んできました。  このような趣旨で請願の第1は,安全で住みよいまちづくりのために全体構想を市と住民が一体となってつくっていただきたいということであります。あわせて2期以降に残された住宅の老朽化による損傷について,総点検を実施するなど速やかな対応を求めます。  2つには,公共事業のおくれが懸念されています。当面は,1期事業の工程管理をしっかり行い,全体計画にもおくれが出ないよう十分な配慮をお願いしたいということであります。  この請願署名は,短期間に802筆の賛同をいただきました。その中には,2期,3期の工事もおくれないようにしてほしい,10年以上も先やったら生きているかな,同じやるなら早くしてほしい,引っ越しにより親しんでいる人たちとばらばらになるのが心配,足の不自由な女性が床をはって出てこられて私らのことも考えてほしい,ええ方向に行くんやったらと署名してもらいました。また,自治会長がみんなのためやから同じ棟の人にも署名してもらいますなどの協力もありました。住民1人1人の声は本当に切実です。真剣に考えています。ぜひ皆さんの声に応えてください。ここで長い間住み続けてきてよかったと心から喜べる住宅にしてください。  最後に,委員の皆様におかれましては,この趣旨に十分な御理解をいただいて請願の採択に御賛同賜りますよう再度お願いして陳情を終わります。ありがとうございました。 70 ◯委員長(坊池 正) 口頭陳述は終わりました。  どうも御苦労さまでした。  次に,陳情第228号について口頭陳述を聴取いたします。  陳述人の根津さん,発言席へどうぞ。  それでは,5分以内でお願いいたします。 71 ◯陳情者 皆さん,おはようございます。灘区に住んでおります根津良一と申します。  六甲道駅の南側に地震のときに住んでおりましたが,大震災によって多くの家がつぶれ,神戸市からの再開発になりました。14棟建てたうち3棟が受け皿住宅として市営住宅を建てられました。このときに我々はまちづくり協議会に参加しておりましたけれども,神戸市の説明では,もと住んでいた人たちがもとに戻って住み続けられる住宅であるという説明を受けておりました。そういう中で,いよいよ建物が建って市営住宅を公募したとき,あるいはまちづくり計画案を住民説明したときも,実は3棟建てるうち2棟が20年しか住めないと。1棟は永住できるのにほかの2棟は20年しか住めないというような説明は一切受けておりませんでした。入居して大分たってから知らされたんです。4年前です。2棟だけが20年で転居されるいうことなんですけれども,1棟は入居許可書にも20年という説明は全くありません。そして,残りの1棟は20年での転居というのは,入居許可書には書いてましたけども,入居を申し込むときの文書,申込書の控えが返ってきてますけども,それすら20年での転居というのはありませんでした。  このことに対して3棟のうち2棟がなぜ転居をさせられるのか,そのことに対して産経新聞の記者があちらこちら取材しております。住民のところにも,そして,住宅局のところにも取材に行っております。8月30日に新聞に掲載されているんですけども,担当課長は,市の財政が厳しい中で,迅速に復興住宅を提供しようとした結果だと説明していると書いているんです。これ,再開発で土地や家や借地権や借家権を提供し,自分たちの土地を削られて9,000平米の防災公園をつくるのに協力した人たちなんです。そして,分譲に入るか賃貸に入るかは,やはり人生の大事ですから十分聞いた上で選択しているんです。ところがその選択する住宅が20年しか住めないということを説明していなかったというのは非常に大きなミスであったと思います。これやがては裁判になると思います。  そして,完全予約制というものも市は発表しましたけれども,空き家がなければおれるということであって,期限がないということであって,これ一般の借上住宅にもあきがなければおり続けることができるわけです。何の意味もないわけです。そして,強制的に転居させる,差別を強行するという点においては全く変わりありません。  神戸市は,こういった差別は改めるべきであるし,再開発に協力した2棟の住民は住み続けられることを求めてきました。しかし,今までは不採択です。非常に今までやってる中ではっきりしないことがあります。まず,3棟のうち2棟だけがなぜ差別されるのか,その根拠を住民たちにはっきりと説明していただきたいんです。そんな,財政が困るからいうことでは通らないと思います。それは内輪の論理では通るかもわかりません。しかし,裁判という場では通らないと思うんです。だからこそマスコミが注目しているんです。  そして,3棟中2棟のみ20年で転居と神戸市が決定したのは一体いつのことなのか,これ大変大事なことです。そういったことを決定した会議の名前,日時,場所,こういったことを住民にはっきりと説明することを求めております。  そして,前住宅部長は,20年で転居というのは,住民たち,まちづくり協議会に説明したと,そういうことを前しゃべっております。しかし,その情報伝達方法は実際の再開発の方法と違います。明らかに虚偽を説明しております。そのことを指摘しましたけれども,一切説明はありません。  それで,20年での転居必至というのを口頭と文書で住民たちに説明したのかどうか,この事実の有無を住民たちに説明されることを求めます。  この3点,差別される理由は何か,20年での転居を決定したのはいつか,そして,口頭と文書でそういったことを住民たちに説明したのかどうか。そのことを,この3点を住民に説明することを求めます。 72 ◯委員長(坊池 正) 陳述人に申し上げます。  既に時間が経過しておりますので簡潔におまとめ願います。 73 ◯陳情者 終わりました。 74 ◯委員長(坊池 正) 口頭陳述は終わりました。  どうも御苦労さまでした。  以上で住宅都市局関係審査に係る請願,陳情についての口頭陳述は終わりました。  それでは,議案4件,請願1件,陳情1件及び報告2件について一括して当局の説明を求めます。  局長,着席のままで結構です。 75 ◯山崎住宅都市局長 住宅都市局長,山崎でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  それでは,議案,請願・陳情に対する神戸市の考え方,報告事項について一括して御説明させていただきます。  まず,住宅都市局所管の平成26年度補正予算につきまして御説明させていただきます。  お手元の資料1,平成26年度補正予算説明書をお開きいただき,目次をごらんください。  今回,予算第25号議案において市街地再開発事業費,予算第26号議案において市営住宅事業費をそれぞれ補正するものでございます。  1ページをお開きください。  初めに,市街地再開発事業費補正予算につきまして御説明させていただきます。  歳入歳出補正予算一覧表でございます。  歳入・歳出予算ともそれぞれ合計欄にありますように,6,930万円の増額となっております。  2ページをお開きください。  歳入予算の説明でございます。  表の補正額の欄にありますように,第5款諸収入,第1項雑入は6,930万円の増額となっております。  3ページをごらんください。  歳出予算の説明でございます。  第2款市街地再開発管理事業費,第1項市街地再開発管理事業費において,表の補正額の欄にありますように6,930万円の増額となっております。  内容といたしましては,表の下にありますとおり,第1目管理費で新長田駅南再開発地域の久二塚地区において,兵庫県の復興基金を活用し,新たなにぎわいの創出を図るもので,内装工事等でございます。  続きまして,予算第26号議案市営住宅事業費補正予算につきまして御説明させていただきます。  4ページをお開きください。  債務負担行為の説明でございます。  桜の宮住宅建替事業1期につきましては,市の財政負担の軽減及び市営住宅と余剰地の一体的な開発によるまちづくり等のため,PFI事業により実施していくことを9月11日に公表いたしました。この建てかえ事業においては,表の補正後の欄にありますように,期間については平成26年度から31年度までで,限度額については82億8,700万円の予定でございます。  以上,住宅都市局所管の平成26年度補正予算の御説明を終わらせていただきます。
     続きまして,第77号議案損害賠償額の決定及びこれに伴う和解の件につきまして御説明申し上げます。  資料2-1に議案を掲げておりますが,概要をまとめております資料2-2をごらんください。  1概要でございます。  本件は,平成25年2月に本市が売却した土地において,特記外の地中障害物が存在したため,土地購入者からその撤去費用の損害賠償を求められたことについて,和解を成立させようとするものでございます。  売却した土地は,中央区脇浜海岸通3丁目1番1,1,509.98平方メートル,契約相手方,契約日,売買金額は,記載のとおりでございます。  売却の方法でございますが,本件は保健福祉局がコンペ方式により実施した障害福祉サービス事業所建設用地の売却先法人募集において選定された事業者と随意契約を締結したものでございます。  2経緯でございます。  平成24年11月に事業者の募集を開始し,募集から事業者の決定までは保健福祉局で行っております。  住宅都市局においては,選定された事業者と土地売買契約を締結し,平成25年4月9日に土地の引き渡しを行ったものでございます。その後,平成25年12月26日に相手方より地中障害物が発見されたとの連絡があり,その撤去について協議の申し入れがあったものでございます。  3相手方の主張でございます。  平成25年12月25日及び26日に建築工事の請負業者が試掘工事を行ったところ,深度約2メートルの層にガラや自然石をコンクリートや鉄粉で固めた岩盤が無数発見され,同社の見積もりによると地中障害物の撤去費用は2,226万円とのことでありました。  また,金利や人夫の負担を考慮し,平成26年3月3日に地中障害物撤去工事を開始したが,当初よりぎりぎりの予算で開始した事業であり,このままでは本事業の将来性が見込めない。そして,神戸市は,本件土地の従前の利用形態を十分承知の上売却したものであり,地中障害物の存在も高い確率で認識し得たものであるから,本件障害物撤去費用の全額を神戸市において負担するよう求めてきたものでございます。  4和解の理由でございます。  まず,本件土地は,本市が施行した東部新都心地区土地区画整理事業において,高潮対策のため平均で約2メートルの盛土造成を行っているが,過去の土地利用履歴を踏まえると,地中障害物は旧工場のコンクリート土間が残存しているものと推察されるところです。  本市では,土地売買契約上,地中障害物などの隠れた瑕疵については,売り主の免責特約を付しているが,本件土地については,本市が造成を行った経緯があることを踏まえると,法解釈上は,本件地中障害物が残存している事実を本市が認識していたものとして免責条項が否定され,本市が本件地中障害物に対する瑕疵担保責任を負う可能性があると判断したものでございます。  以上のことから,相手方に生じた費用の一部である1,558万2,000円を本市が支払うことで合意に達したため,このたび損害賠償額の決定と,これに伴う和解を成立させようとするものでございます。  以上,第77号議案損害賠償額の決定及びこれに伴う和解の件につきまして御説明を終わらせていただきます。  続きまして,第78号議案神戸市民の住環境等をまもりそだてる条例の一部を改正する条例の件につきまして御説明申し上げます。  資料3-1に議案を掲げておりますが,概要をまとめております資料3-2の1ページをごらんください。  1改正の理由ですが,学園南インターチェンジ南地区における地区計画の都市計画変更,神陵台5丁目地区の地区計画の都市計画決定に伴い,その内容を新たに条例化するものでございます。  地区計画の内容の条例化の根拠規定は,建築基準法第68条の2であり,その条文において,市町村は,地区計画等の区域内において建築物の敷地,構造,建築設備または用途に関する事項で,当該地区計画等の内容として定められたものを条例でこれらに関する制限として定めることができる旨規定されております。  神戸市では,神戸市民の住環境等をまもりそだてる条例がこの条例に当たります。  2改正の概要をごらんください。  (1)学園南インターチェンジ南地区について御説明いたします。  学園南インターチェンジ南地区は,垂水区多聞町字小束山に位置し,面積が約24.6ヘクタールの地区で,平成13年に地区計画を都市計画決定し,このたび平成26年6月17日に都市計画変更されております。  条例による制限内容につきましては,2ページの上段の表をごらんください。建築物の用途の制限について,記載のとおり改正するものでございます。  続きまして,(2)神陵台5丁目地区について御説明いたします。  神陵台5丁目地区は,垂水区神陵台5丁目ほかに位置し,面積が約10.4ヘクタールの地区で,平成26年6月17日に地区計画が都市計画決定されております。  条例による制限内容につきましては,3ページの上段の表をごらんください。建築物の用途の制限,壁面の位置の制限,建築物の高さの最高限度について,記載のとおり条例化するものでございます。  3条例の施行に関しましては,公布の日から施行する予定でございます。  以上,第78号議案神戸市民の住環境等をまもりそだてる条例の一部を改正する条例の件につきまして御説明を終わらせていただきます。  続きまして,追加でお願いいたしました委員会資料8をごらんください。  請願第44号市営桜の宮住宅の建て替えに関する請願について,神戸市の考え方を御説明いたします。  請願の趣旨といたしましては,市営桜の宮住宅について,居住している住民の声を十分に生かした建てかえ事業を行うよう,1安全で住みよいまちづくりのために,全体の構想を神戸市と住民が一体となってつくること,2建てかえ計画におくれが生じないようにすることを求めるものでございます。  市営桜の宮住宅は,平成22年度に策定した第2次市営住宅マネジメント計画において建てかえを行う住宅として位置づけております。建てかえ事業については,平成25年3月に桜の宮住宅全体の構想に当たる基本方針案を作成,ニュース等で周知し,市営住宅の入居者や周辺住民の皆様への説明会等での意見を踏まえ,平成26年4月に市営桜の宮住宅建替事業基本方針を策定しました。  1全体の構想を神戸市と住民が一体となってつくることについてでございますが,基本方針の策定に当たっては,市営住宅の入居者には計31回の説明会を開催し,周辺住民の皆さんについても各自治会やふれあいまちづくり協議会の役員会などで説明を行い,意見を伺ってきました。  説明会等で出された意見として,市営住宅への入居者からは,建てかえ後の市営住宅への早期入居や子育て世帯の入居を求める意見などが出されました。周辺住民の皆さんを含めた地域全体では,子育て世帯の呼び込みやまちのバリアフリー化を初め,明石神戸宝塚線の沿道利用ゾーンの施設要望,北鈴蘭台駅前の再整備,周辺の戸建住宅地への配慮などの意見が出されました。  団地全体の基本方針は,これら市営住宅の入居者や周辺住民の皆様の意見を十分に踏まえ,全体の構想として策定したものであります。  なお,基本方針については,ニュース等で市営住宅の入居者や周辺住民の皆様にお知らせするとともに,1期の建てかえ事業については,ことし7月に1期入居者,8月に周辺自治会役員に実施方針の概要を説明しております。  今後も建てかえ事業の進捗にあわせて,適宜,市営住宅の入居者や周辺住民の皆様に丁寧に説明し,御意見をいただきながら取り組む予定であります。  2建てかえ計画におくれが生じないようにすることについてでございますが,1期建てかえ事業では,平成31年秋ごろの完成,入居を目標とする事業スケジュールの概要を既に入居者に説明しておりますが,PFIの民間事業者の選定においては,さらなる工期短縮の提案を求めており,できるだけ早期に建てかえ住宅の完成,入居が可能となるよう取り組んでおります。  なお,平成27年3月下旬にPFIの民間事業者を決定した後,さらに詳細な事業スケジュールを説明する予定であります。  また,団地全体の事業期間はおおむね10年以上を見込んでおりますが,入居者の負担軽減などの観点からは,できるだけ短くする必要があると考えております。このため,2期以降についても,既に建てかえ計画の調査に着手をしており,早期着工,早期竣工を目指してまいります。  以上,請願第44号市営桜の宮住宅の建て替えに関する請願についての御説明を終わらせていただきます。  続きまして,陳情第228号ウエルブ六甲道再開発における借上住宅に関する陳情について,神戸市の考え方を御説明いたします。  お手元の資料9をごらんください。  陳情の要旨といたしましては,ウエルブ六甲道の市営住宅3棟中2棟のみ20年で転居と差別される根拠を住民に説明すること,市営住宅3棟中2棟のみ20年で転居と神戸市が決定した日時,場所,会議名等を住民に説明すること,六甲道南再開発における事業計画説明時及び市営住宅公募時に再開発権利者に対して,20年での転居必至を口頭と文書で説明したかどうかの事実の有無を住民に説明することを求めるものであります。  借上市営住宅は,緊急的措置として導入した目的と現状の乖離や財政負担,公平性の確保の観点から,市と所有者との間の契約に従って順次返還していくことを基本としております。その際に,入居者の方お一人お一人の御事情を十分に把握し,希望に沿った地域の市営住宅に住みかえていただくことを基本とし,福祉部門とも連携しながら,丁寧できめの細かい対応を行うことにより,無理のない住みかえと居住の安定を図っております。  さらに,これまで実施してきた意向調査や説明会等を通じ入居者の方々から直接お聞きした御意見等を受けて,平成25年3月に借上市営住宅についての神戸市の考え方を決定をいたしました。  市の考え方としては,住みかえを希望する住宅について,事前に複数予約していただく完全予約制及び予約していただいた住宅が確保できるまでの間,借上期間の満了後5年以内を目途とした移転期限の猶予,また,要介護3以上の方,重度障害者の方,85歳以上の方といった特に移転に困難が伴う方の入居継続を柱としております。既に借上市営住宅の全ての入居者の方へお知らせ文書を送付し,御理解・御協力をお願いしております。  ウエルブ六甲道の市営住宅3棟中2棟のみ20年で転居と差別する根拠についてでございますが,ウエルブ六甲道住宅については,震災復興のため市街地再開発事業を早期に実施する必要があったことから,及び財政的な事情から,3棟のうちウエルブ六甲道住宅6番街2番館及び3番街3番館の2棟について,都市再生機構に御協力いただき,借上市営住宅として供給したものです。  この2棟は,契約に従って借上期間満了に伴い,都市再生機構に返還することとなりますが,入居される従前居住者の方については,再開発事業に御協力いただいた経緯から,最大限の配慮を行うこととしており,完全予約制実施に当たっては,現在の生活圏であるJR六甲道周辺の市営住宅を選んでいただくよう,予約団地数は通常,複数予約していただくところ1団地のみとしております。また,移転期限の猶予についても,通常,上限5年間としているところを期限の上限を設けないこととしております。  市営住宅3棟中2棟のみ20年で転居と市が決定した日時,場所,会議名等についてでございますが,ウエルブ六甲道住宅のうち,6番街2番館及び3番街3番館の入居者の方について,20年で転居と市が決定した日時,場所,会議名等は,現存する資料等からは確認できませんが,所有者である都市再生機構と市が借上時に締結した賃貸借契約書があり,その中には市が20年間借り上げること及び期限満了日には市が都市再生機構に返還する旨が明記されております。  なお,平成22年6月に第2次市営住宅マネジメント計画を取りまとめるに当たって,借上市営住宅の契約期限での返還について改めて位置づけております。  六甲道南再開発における事業計画説明時及び市営住宅公募時に再開発権利者に対して20年での転居必至を市が口頭と文書で説明したかどうかについてでございますが,ウエルブ六甲道住宅6番街2番館及び3番街3番館については,市街地再開発事業を進めるに当たって,この2棟が借上住宅であることを事業計画説明会でお伝えをしており,まちづくり協議会ニュースにもその旨の記載があります。  また,20年間の期限や期限後に明け渡しが必要であることを市からお伝えしたかどうかについては,現存する資料からは確認できませんが,約半数の方については,入居許可書にその旨を記載しております。  さらに,返還期限の約9年以上前に当たる平成22年9月には,お住まいの住宅が借上市営住宅であることと,その返還期限をお知らせするとともに,今後,説明会や住みかえ等に関する意識調査を実施していくことについてお知らせをしております。  上記の事項について住民に説明することについてでございますが,ウエルブ六甲道住宅6番街2番館及び3番街3番館の入居者の方につきましては,平成24年3月に借上市営住宅に関する方針や他の市営住宅への住みかえあっせん等について説明を行いました。その後,平成25年8月及び平成26年2月には個別相談会を実施いたしました。  今後,返還期限の約2年前には完全予約制を実施していきますが,それに伴い個別相談会等を開催する予定としております。その際にも完全予約制に関すること及びこれまでの経緯等,上記の事項も含め説明していくこととしております。  いずれにいたしましても,ウエルブ六甲道住宅6番街2番館及び3番街3番館の従前居住者の方につきましては,再開発事業に御協力いただいたという経緯から,最大限の配慮をすることとしており,完全予約制の実施に当たっては,入居者お一人お一人の御事情を十分に把握するとともに,丁寧できめの細かい対応を行うことにより,無理のない住みかえと居住の安定を図っていきたいと考えております。  以上,陳情第228号ウエルブ六甲道再開発における借上住宅に関する陳情についての御説明を終わらせていただきます。  続きまして,資料4をごらんください。  報告事項1,平成25年度神戸市各会計予算繰越しの報告についての御説明をさせていただきます。  お手元の資料4の1ページ及び2ページをお開きください。  なお,金額は万円単位で御説明いたします。  平成25年度一般会計予算繰越明許費繰越計算書でございます。  繰り越しいたしましたのは,翌年度繰越額の合計欄にございますとおり,46億3,403万円でございます。  各事業の繰り越しの内容でございますが,都市再生推進では摂津本山駅自由通路の整備等を,街灯点検では道路照明灯の点検を,都市改造事業促進では街路の引き継ぎ工事等を,浜山地区整備では測量業務を,大池駅前地区整備では街路工事等を,再開発事業促進ではデュオこうべ浜の手リニューアル事業等を,街路立体交差では阪神電鉄連続立体交差工事を,住環境整備事業では密集市街地の整備をそれぞれ繰り越ししたものでございます。  次に,3ページ及び4ページをお開きください。  平成25年度市街地再開発事業費予算繰越明許費繰越計算書でございます。  繰り越しいたしましたのは,翌年度繰越額の合計欄にございますとおり,6億1,468万円でございます。  繰り越しの内容でございますが,新長田駅南地区復興市街地再開発では敷地整備等を,鈴蘭台駅前市街地再開発では補償費等を,街灯点検では道路照明灯の点検をそれぞれ繰り越したものでございます。  次に,5ページ及び6ページをお開きください。  平成25年度市営住宅事業費予算繰越明許費繰越計算書でございます。  繰り越しいたしましたのは,翌年度繰越額の合計欄にございますとおり,20億9,261万円でございます。  繰り越しの内容でございますが,市営住宅建設では建設工事等を,市営住宅計画修繕では修繕工事等を,市営住宅耐震改修では耐震改修工事等をそれぞれ繰り越したものでございます。  これまで御報告申し上げました事業につきましては,それぞれ早期完成に向けて全力を挙げて努力しているところでございます。  以上,報告事項1,平成25年度神戸市各会計予算繰越しの報告についての御説明を終わらせていただきます。  続きまして,報告事項2,第3回神戸の都心の『未来の姿』検討委員会等の開催について御説明をさせていただきます。  まず初めに,第3回神戸の都心の『未来の姿』検討委員会について御説明いたします。  お手元の資料5をごらんください。  1開催日時及び2委員構成については資料のとおりであり,3議事につきましては,資料5別紙1,2ページから80ページ,これを各委員に配付をし,神戸市から提示しました将来ビジョンのコンセプト案及び将来ビジョンの具体的施策を検討する上で考慮すべき事項について意見交換を行いました。  7ページをごらんください。  将来ビジョンのコンセプト案は,人を魅了するクリエーティブな活動と個性あるライフスタイルを実現できる都市としております。  80ページをごらんください。  これから伸ばしていくべき方向性についてまとめさせていただいております。  これらをもとに議論いただいた御意見の一部について,81ページの資料5別紙2に示しておりますので一部御紹介させていただきます。  1)将来ビジョンのコンセプト案については,都心が市においてどのような位置づけ,役割を担うのかを明確にすべき,外から来た人に神戸のイメージを発信するような対外的発信力のあるコンセプトがよいのではないかといった意見をいただいております。  2)将来ビジョンの具体的施策を検討する上での考慮すべき事項については,エリアだけでなく,文化や活動もネットワークとしてつなぐことが必要である,港は神戸に外せない要素であるため,将来を見据えていく上ではウオーターフロントの視点も重要であるといった意見をいただいております。  今回配付した第3回検討委員会の資料などは,神戸の都心の未来の姿のホームページに掲載し,また,いただいた意見等,議事要旨についても後日ホームページの同じ箇所に掲載する予定であります。  続きまして,第1回三宮構想会議の開催について報告いたします。  82ページの資料6をごらんください。  三宮構想会議の目的ですが,三宮周辺地区の再整備基本構想を策定する上で目指すべき姿について,交通や景観などの各種専門的な見地及びまちづくりの観点で幅広く意見を求めるために会議を設置いたしました。  委員及び開催概要は,資料のとおりであります。  また,会議においては,資料6-別紙1,83ページから91ページ,これを各委員に配付をいたしました。  90ページをごらんください。  この資料は,上位計画や各部門別計画をもとにした三宮周辺地区の位置づけを整理したもので,これをもとに各分野での目指すべき方向性と取り組むべき内容について議論をしていただきました。  92ページの資料6,別紙2をごらんください。  今回の構想会議での主な意見を一部御紹介させていただきます。  目指すべき方向性については,神戸らしさの追求,住みやすく来街者にも魅力的なまち,取り組む内容については,駅を中心とした顔づくりが必要であり,快適なパブリックスペースの創出をすべき,人の動きや都市の流動性がうまく生み出せるような都市と駅のつなぎ方を考えていく必要があるといった御意見をいただいております。
     今回配付した第1回構想会議の資料などは,神戸の都心の『未来の姿』検討委員会の資料と同様に,ホームページに掲載し,また,いただいた意見と議事要旨についても,後日ホームページの同じ箇所に掲載する予定であります。  続きまして,93ページの資料7をごらんください。  「もっとききたい,みんなの想い~神戸の未来のまちづくり300人会議~」の開催結果の概要について御説明いたします。  (1)開催の目的でございますが,将来ビジョンのコンセプトについて,より多くの市民の方々と一緒に神戸の未来について考える機会を設けることを目的として開催いたしました。  (2)実施概要は資料のとおりでありますが,参加人数は327人,当日参加のうち最年少は7歳,最年長は89歳と幅広い年代の方々に御参加をいただきました。  続きまして,94ページをごらんください。  開催内容については,表1,300人会議プログラムのとおりであります。  95ページをお開きください。  (3)会議での意見ですが,当会議での意見の一部を御紹介いたしますと,まざらない個々が集まってできる神戸独特の雰囲気を大切にすべき,ブランドを生かし,暮らしの拠点となるように,住みたいまちとしての魅力を高めていくべき,便利さと自然の豊かさを兼ね備えているまち,異国文化を受け入れる寛容性があるまち,情報発信にもっと力を入れるべき,女性を意識したまちづくりといった意見をいただいております。  この市民会議に出された意見を全て確認,整理した上で,先ほど御説明申し上げました将来ビジョンのコンセプト案を検討しております。  96ページには,年間スケジュール案を示しておりますので後ほどごらんください。  以上,報告事項2,第3回神戸の都心の『未来の姿』検討委員会等の開催についての御説明を終わらせていただきます。  以上,予算議案2件,議案2件,請願1件,陳情1件,報告事項2件,合計8件を御説明申し上げました。何とぞよろしく御審議のほどお願いを申し上げます。 76 ◯委員長(坊池 正) 当局の説明は終わりました。  これより順次質疑を行います。  初めに,予算第25号議案平成26年度神戸市市街地再開発事業費補正予算について,御質疑はございませんか。 77 ◯副委員長(味口としゆき) 今回の補正ですね,25号議案ですが,新長田駅南地域の新たなにぎわいを創出するために兵庫県の復興基金を活用するということなんですが,この復興基金を使って中身として何をするというふうに考えておられるのか,まずお聞きしたいと思います。 78 ◯谷口住宅都市局市街地整備部長 新長田の国道2号より南の地域を対象といたしまして,特に大きな市の空き床,今現在あいているところが存在します大正筋という真ん中の筋から,東側の建物が3棟ございますけれども,その3棟を対象としまして,大体150坪ぐらいの床面積を対象にした,いわゆるテナントリーシング──テナントを呼んでくる,我々のコンセプトを守りながらテナントを呼んでくる。その結果,その地域へのにぎわいの創出をできるかどうかというような,いわゆる実証実験をやっていきたいという内容でございます。 79 ◯副委員長(味口としゆき) その実証実験だということなんですが,今回の補正の内容と,アスタくにづかリボーンプロジェクトとはどういう関係になるんでしょうか。 80 ◯谷口住宅都市局市街地整備部長 アスタリボーンプロジェクトにおきましては,国道2号より南の地域全体のゾーニング等を昨年度からずっと検討してございまして,そのゾーニングに基づいて,今回そのうちの一部,市の床のあいている部分150坪程度のところをリーシングをして,リボーンプロジェクトで考えている構想に合致するかどうか,そういうところを調べていきたいというふうに考えております。 81 ◯副委員長(味口としゆき) じゃあリボーンプロジェクトの上にある計画というような理解でいいんですか。 82 ◯谷口住宅都市局市街地整備部長 いえ,上にあるというよりも,リボーンプロジェクトそのものは,地域の商店街の方々とか専門家の方々,それから我々行政が入って,この地域をどうするべきか,どうすればにぎわいが戻るかというようなさまざまな意見交換をしている場でございます。その意見を実証するべく,今回初めて実証に移すというような位置づけでございます。 83 ◯副委員長(味口としゆき) 実証していこうと,試していこうということだと思うんですが,ちょっとそのリボーンプロジェクトの進捗状況についてもお聞かせいただきたいと思うんです。  24年の商業者意識調査以降,具体的に商業者の皆さんの今後の意向について,どの程度把握されて,どんな意見が出てるかというのをお聞きしたいんですけど。 84 ◯谷口住宅都市局市街地整備部長 各商業者,特に権利者──権利を持ってそこで商売をされている方,あるいはテナントで入っておられる方,全ての方にそれぞれ意見を聞いております。そのうちかなりの方々がやはりこのままこの地域で商売を続けていきたいという御意向の方もかなりおられます。一部の権利者の方はもう既に貸されてよそへおられる方もおられますし,今現在,商売されている方でも,このまま人に貸して店そのものを実施するのはやめたいと言われる方が1割ぐらいでしたかね,あと完全に売ってしまいたいとおっしゃられる方もおられます。さまざまな御意見を今現在,集計をいたしまして,どういう形でうまいことまちが再生できるかどうかというのを地域の方々と一緒に日々検討,議論しているところでございます。 85 ◯副委員長(味口としゆき) 新たなにぎわい創出のために実証実験というか,やっていくということだと思うんですね。それで,今後の取り組みについて神戸市として新たなにぎわい創出のために考えておられることがあれば示していただきたいと思います。 86 ◯谷口住宅都市局市街地整備部長 今後につきまして,今回実施しますモデル事業というのは,先ほど言いましたように,150坪程度の市の空き床を活用して実証実験をするということでございますので,今後はもう少し広い範囲でそれが全体に及ぼす影響を実施していきたい。これはかなり広い範囲でやりますのでやはり慎重にいろんなことを検討しながら実施したい。実施に当たっては,神戸市の持っている床だけではなくて,今現在,権利者の方々が持っているようなところと一体となって何とかできないかというところを今研究をしているところでございますので,その辺皆さん──地権者の方々の御理解を得るような方法も今年度いろいろとやっていきたいというふうに考えております。 87 ◯副委員長(味口としゆき) 終わりますけども,来年がちょうど震災から20年です。それで,やっぱり新長田の動向については,マスコミも全国も注目していると思うんですね。やっぱり商業者の意見をよく尊重していただいて元気なまちづくりを進めていただきたいと思います。要望して終わります。 88 ◯委員長(坊池 正) 他にございませんか。  (なし) 89 ◯委員長(坊池 正) それでは,次に,予算第26号議案平成26年度神戸市営住宅事業費補正予算について御質疑はございませんか。  (なし) 90 ◯委員長(坊池 正) 次に,第77号議案損害賠償額の決定及びこれに伴う和解の件について御質疑はございませんか。  (なし) 91 ◯委員長(坊池 正) 次に,第78号議案神戸市民の住環境等をまもりそだてる条例の一部を改正する条例の件について御質疑はございませんか。  (なし) 92 ◯委員長(坊池 正) 次に,請願第44号市営桜の宮住宅の建て替えに関する請願について御質疑はございませんか。 93 ◯委員(川内清尚) いろいろ当局のほうからの考え方なりを伺いました。私,垂水区に住まいをしているんですが,垂水区も同じような状況と申しますか,そういう状況にある団地がございます。多聞台団地でございます。これにつきましては,計画的開発団地のオールドタウン化,少子化と申しましょうか,子供の数がどんどん減って小学校の運営すら危うくなってきているといった状況下にあります。  そういった中で,厚生年金住宅が解体されまして,今その跡地をどうしようかといったところをいろいろ市の皆さんとも一緒に進めていただいているところなんですが,例えば多聞台団地等で見られるリノベーションの取り組みを市として強力に進めていってもらいたいところでもありますし,また,その先行的事業であります,今議題になっております,請願に出ております桜の宮の取り組みは大いに期待するところであります。いろいろ取り組んでおられると思うんですけど,住民の意見には,子育て世帯の呼び込みを求める声があったように思いますが,これがやっぱりリノベーションを図る上での私も鍵だと思うんですね。一番大事なところだと思います。  住民の意見を踏まえてつくった基本方針にも,子育て世帯の入居を促進して,子供たちの声があふれる活気のあるまちといったフレーズがありますが,これから民間事業者を活用して具体的にどのようにしていこうと考えておられるのか,その辺をちょっとお伺いしたいと思います。 94 ◯山崎住宅都市局長 委員御指摘の計画的開発団地をどのようにリノベーションをしていくのか,こういう言い方をしておりますけれども,昭和30年代以降に開発をされましたそういう住宅団地が神戸市内では51団地ほどございます。委員の御指摘のありました多聞台もそうでございますし,それから請願に出ております桜の宮住宅,これも同じようなものでございます。  51団地というふうに申し上げましたけれども,やはりそれぞれの団地で性格が違っております。中心の商業地がどうなっておるかとか,あるいは駅からの距離がどうかとか,福祉施設の充実の仕方とか,それぞれちょっと特色がございまして,オールドタウン化といっても,一体その団地では──ある特定の団地では何が一体問題になっているのかということをやっぱり明確にしないといけないということがございまして,そういう意味で比較的似通った団地というのがやっぱりありますので,そういったものをモデル的に検討する団地というふうに位置づけをしまして,今年度,検討を進めていきたいというふうに考えてございます。具体的には,須磨区の高倉台,それから御指摘のありました垂水の多聞台ですね,これをモデル団地として検討していこうということになってございます。  こういう団地の検討をしていくに当たっては,やはり地域住民の方がどういうふうに自分たちの団地を捉えておられるのかということを把握をするということが非常に大事になってまいります。そういう意味で我々だけが調査をするのではなくて,地域に入って,地域の方々と一緒に議論をしていくと,そういうことが非常に大切になってくるんではないかなというふうに考えてございます。  御指摘の子育て呼び込みということでございますが,これはやっぱり先ほど申し上げた計画的開発団地いずれも人口が減少し,それから高齢化をしてきているということでございますので,やはり子育てをするような若い世代をいかに呼び込んでくるのかと,こういうことは非常に大事になってまいります。  従来の施策でちょっと代表的なものを申し上げますと,市営住宅のリモデル事業というのをやっておりまして,これはちょっと古い市営住宅は5階建てでエレベーターがないと,そういう住戸がたくさんございまして,お年寄りには非常に住みにくいということなんですけれども,そういった空き住戸をリニューアルをしまして,ちょっと若い人向けに住戸改修をするということによりまして若い方に入居していただく,そういうこともさせていただいております。若い方でしたら4階,5階でも上がっていけるということがございますので,そういったことをやって若い世代に市営住宅に入居していただく,こういうこともやってございます。  それから,今回,桜の宮住宅でPFI事業ということでやってまいりますが,民間の活力を使ってどうするのかと,こういう御指摘でございますけれども,まず民間のほうとしましては,建てかえをしまして余った余剰地を民間の方に開発をしていただくということを予定をしておりますので,その余剰地の開発に当たって環境に優しいような,環境のよい住宅地を供給していく。しかも供給の値段をできるだけ安くしていこうと,若い世代でも買えるような住宅を供給していただく,そういうふうに事業者のほうにお願いをするということによりまして若い世代を呼び込んでいこうというふうに考えてございます。こういったいろんな工夫をして若い世代に住んでいただけるようなそういうまちづくりを進めていきたいというふうに考えてございます。 95 ◯委員(川内清尚) よくわかりました。要望になるんですが,今,桜の宮のほうで先駆的にしっかり取り組んでいただいておると私は思います。そういったところのノウハウをしっかり今の高倉台団地とか多聞台ですね,その辺のところへもぜひ広げていってほしいなということを要望して終わります。 96 ◯委員長(坊池 正) 他にございませんか。 97 ◯委員(軒原順子) 今もお話がありましたけれども,桜の宮住宅につきましては,PFI導入ということで本当に新しい事業に取り組もうとしていただいているところであると思います。その中でこれまでの──今の説明でもございましたが,入居者の方には31回の説明会,また周辺住民,また自治会,ふれまち協議会の役員会等で説明を行ってこられたということなんですけれども,こういう請願が出てきておりますけれども,どうしてこういうふうにそういう請願が出てくるのか。もう1度,説明会がどのように行われたのかをお伺いしたいと思います。 98 ◯長谷川住宅都市局担当局長 私のほうから御答弁をさせていただきます。  まず,団地全体の基本方針につきましては,平成25年の3月から4月にかけまして団地全体を対象としました数棟単位での説明会を23回開催させていただいております。この会議にはおおむね6割の入居者の皆さんが参加をしていただきました。当日,欠席された方もいらっしゃったんですけども,そういった方にはニュースを全戸配布するなどして御意見を伺う機会をつくってまいりました。  それから,周辺住民の皆さん──入居者以外の周辺住民の皆さんにつきましても,自治会の役員会,あるいは近接自治会の代表者などの皆さんに説明をさせていただいてございます。そして,ニュースを全戸に配布あるいは回覧していただくなどしまして御意見を伺ってまいったところです。  いろんな意見が入居者の皆さん,それから周辺住民の皆さんから出されました。市営住宅の入居者の皆さんからは,やはり建てかえ後の市営住宅へ早く入りたいというふうな御意見,あるいは子育て世帯の入居を求める御意見,そういった御意見もございました。それから,周辺住民を含めた地域全体のニーズ,要望として多かった項目は,やはり市営住宅だけじゃなくて,あの周辺に子育て世帯の呼び込み,そういったものをできないかということ,それから,非常にやっぱり段差が厳しいところですので,まちのバリアフリー化,そういったものにもやはり新しい市営住宅が貢献してほしい,そういった御要望もございました。それから,明石神戸宝塚線の沿道整備ゾーンの施設に対する要望もございました。高齢者の施設なり,子育て施設,そういったものが誘致できないかといった,そういったお話もございました。それから,北鈴蘭台駅前の再整備,そういったものとの連携,あるいは周辺の戸建住宅地への配慮,本当にたくさんの意見が出されたわけでございます。  こういった意見に対しまして,我々25年の8月にニュースに仕立てまして主な御意見と市の考え方を掲載いたしまして,地域の皆さん,住民の皆さんにお知らせをさせていただいたということでございます。その後,入居者の皆さんを対象にいろんな説明会を何度も開催させていただいて,おおむね6割ぐらいの入居者の方が説明会の会場には詰めかけていただいたんですけども,欠席された4割の皆さんにも我々の方針を逐一お伝えする努力はしてまいったところです。とにかく丁寧に説明をしてきたというのが我々の思いでございます。  それから,先ほど請願がございました桜の宮の市住地域を安全で住みよい街にする会の皆さん方からも,実は早々と要望書を我々受け取りをさせていただいてございます。早くは23年の2月から,また同じ年,23年の7月にも要望書を受け取りさせていただきました。住みよい街にする会の皆さんも,やはり具体的な計画について早く教えてほしいですとか,福祉とか医療とか保育,そういった充実したサービスの提供につながるような開発にしてほしいですとか,本当に幅の広い御意見をいただいてまいりました。そういったものも含めて私ども取りまとめた,そういうつもりでおります。  以上でございます。 99 ◯委員(軒原順子) ありがとうございます。  本当に神戸市におきましても,最大の大規模団地の建てかえでありますので,さまざまな困難もあるかと思うんですけれども,先ほどの会の皆様の要望等もしっかりお聞きをしていただいているということでありますので,本当にこの住民の皆さんがやっぱり一番大事かと思いますので,その意見の反映をこれからしっかり実現に向けて取り組んでいただきたいと思いますけれども,その声が全体構想とはどういうふうにかかわっていくのかをお聞きしたいと思います。 100 ◯長谷川住宅都市局担当局長 我々といたしましては,市営住宅の入居者の皆さん方,あるいは周辺住民の皆さん方の意見を十分に踏まえて平成26年の4月に策定した基本方針,これが全体構想であるというふうに認識をしておるわけでございます。この団地全体の基本方針におきましては,地域の魅力を向上させる生活利便施設などのにぎわい施設ですとか,地域の皆さん方の子育て世代や高齢者の皆さんを支援する施設の整備について,沿道利用ゾーンにも位置づけられておるわけでございますので,こういったことに関して今後どのような施設の呼び込みが可能かどうかを検討を進めていきたいというふうに──これは2期以降についてでございますが,思ってございますし,1期につきましても,これから業者の選定に当たるわけでございますが,具体的な内容につきまして,そういう住民の皆さんの意見を反映した内容に提案がつながるように我々は注視していきたいというふうに考えてございます。 101 ◯委員(軒原順子) ありがとうございます。  本当に実現に向かって頑張っていただきたいと思いますし,また,6割の方は実際に参加をされて直接声を聞いていただいているということでありますので,また,どうしても参加できない方とか,そういった方にも本当に丁寧に配慮していただきながら,本当に住民の皆さんがよかったと言えるようなそういう建てかえをしていただきたいと思いますので,要望して終わりたいと思います。  以上です。 102 ◯委員(北川道夫) 大規模な市営住宅の建てかえとなりますので,その分工事期間が非常に長期にわたるということになります。したがって,同じ団地の中でも移転期間の違いとか,空き家の増加の観点等から,工期ですね,工事期間をできるだけ短くしていただくということが皆さんの御要望だと思いますね。PFIということも,工事をそういう事業者の選定をされていくということでありますけれども,このPFIの事業によって工事の工期ですね,工期の短縮ということでありますけれども,この民間事業者によってどのような部分において工期短縮が見込まれるのか,その可能性があるのかについて伺いたいと思います。 103 ◯山崎住宅都市局長 通常こういう市営住宅の建てかえは,私どものほうでは直営でやってる場合が多いのでございますけれども,この桜の宮住宅というような非常に大規模な住宅の建てかえと,こういうことになりますので,今回はPFI事業で実施をしようということで方針を決定をさせていただいたところでございます。  工期の短縮につきましては,一般的には民間がやることによりまして設計と施工を一括で発注するということによりまして手続期間を短縮ができるということがございます。それから,民間の方のノウハウ,これを活用いたしまして効率的な工法を提案をしていただいて,その結果,工期として短くなるというようなことでございます。  今回,PFIの事業者を募集をいたしますけれども,その選定に際しましては,工期をどれだけ短縮をするのかということでもって評価をすると,短い工期であるということであれば,評価が高い,契約に近づくと,こういうような評価の仕方をするように考えてございます。  それから,あわせまして2期以降につきましても,できるだけ民間のノウハウを活用した工期短縮というようなことで,特に沿道利用ゾーン等の事業者の意向把握でありますとか,それから2期といいますか,明石神戸宝塚線以北ですね,これをどういったスキームでやっていくのかということもできるだけ前倒しで検討することによりまして,桜の宮団地全体の建てかえの完成,工期の短縮を図っていくというふうなことでさせていただきたいというふうに思ってございます。 104 ◯委員(北川道夫) 1期のPFI事業については説明もされてると思いますけれども,できるだけ早く工事を短縮していく方向でさらに検討していただきたいと思います。2期以降のほうもまだ期間がはっきりされてないんですか,その辺のことの説明をこれまでもされてると思いますけれども,この1期,2期,住民の皆様の声,これまでも聞いていただいていると思いますが,今後についても,さらに住民の皆さんとの意見交換をしながら,まちづくりを進めていただきたいということを申し上げておきます。  以上です。 105 ◯委員長(坊池 正) 委員の皆様に申し上げます。  午前中の審査はこの程度にとどめ,この際,暫時休憩いたします。  午後1時15分より再開いたします。   (午後0時12分休憩)   (午後1時16分再開) 106 ◯委員長(坊池 正) ただいまから都市防災委員会を再開いたします。  午前中に引き続き住宅都市局に対する審査を行います。  引き続き,請願第44号市営桜の宮住宅の建て替えに関する請願について御質疑ございませんか。 107 ◯委員(大かわら鈴子) それでは,お聞きをしたいと思います。  前回もこの件に関してお聞きもしたんですけども,当局の説明の中で,先ほども言われてましたが,市営住宅の入居者に対して31回説明を行ったと。先ほどの言われていた方針の説明では23回行って6割の方が来られたんだということを言われているんですが,やっぱし先ほども出てましたように,十分説明を聞いたというふうには住民の皆さんは思われていないようなんですね。ちょっとお聞きをしますが,これ全地域に説明会の案内をされていたのかどうかということと,地域的には,1期の方,2期の方,3期の方それぞれどれぐらいの割合で来られているのか,そのあたりをまず最初にお聞きしたいと思います。 108 ◯三木住宅都市局担当部長 もちろん御案内につきましては──説明をさせていただくときの御案内につきましては,全入居者の皆様にお知らせをしております。  説明会に出席いただいたという割合ですけれども,最初23回御説明させていただいた基本方針の案ですね,これ6割ということで,なべて大体こういう割合で来られているというふうには考えてございます。今具体的なそれぞれのブロックの数字をここには──手元には持ってないんですけれども,例えばその後の1期の方,先ほどニュースの3号ですね,最終の3号を御説明した場合も,1期の入居者の方々も出席,6割ぐらいというような形でございます。正確な数字というのは今持ってございませんけれども,トータルとしては6割ぐらいというようなことでございます。 109 ◯委員(大かわら鈴子) 特にお聞きしたのが,ゾーン配置の変更というのがここありますよね。これについても,この前お聞きしたときもそうやったんですけども,住民の意見を反映してと,御意見があったから,それを反映してこのゾーン配置がなったんだというふうに説明されたんですけども,これ本当にこの地域,まち全体にかかわる重要な変更だと思うんです。陳述でも述べられていたんですけども,2期,3期の方へのやっぱり説明がかなり不足しているのではないかと,実際にそういうお声がたくさん出ているようです。それから,1期の中でも高齢者の方がこのゾーン変更によって不便になるという反対の声もたくさん出てるんだということもお聞きしたんですけども,このあたりの合意形成はどうなっているんでしょうか。 110 ◯長谷川住宅都市局担当局長 ゾーン形成につきましては,我々も本当に非常に苦慮したところでございます。いろんな住民の皆さんからの要望がございました。今,1期の我々の案を受けて皆さん方から本当にたくさんの要望をいただきまして,その要望の結果を2号のニュースで実は皆さん方に我々周知をさせていただきました。やはり早く着手をしてほしいですとか,全体の事業期間を圧縮してほしい,そういった要望が非常に多うございました。桜の宮ニュース2号の中でも,そういったところに我々しっかりとお答えするために,なぜ南側からするんだというふうな御質問が実はありました。考えた場合に,やはり明石神戸宝塚線という大きな道路に面したのがやはり南側でございます。比較的宅内の道路の幅も広いというふうなことで,住宅を建てていこうと思えば,北側でやろうと思えばかなり道路整備に時間がかかる。そういう環境からすれば,南側のほうから着手したほうが道を広げるやはりエリアが少なくて済みますし,明宝線と言いますか,明石神戸宝塚線に面しておりますので,そういった利点があるだろうというふうなことで我々南側を1期にするという判断をしたものでございます。  そういったところであそこを住宅ゾーンにしよう。そうなればもちろん沿道利用ゾーンというのはどこになるかといいますと,やはり北側が中心になってこようかと思いますので,そういったゾーニングにつきましては,たくさんいただいた皆さんの御要望,あるいは早期の工事着手,そういったものを総合的に考えて我々はゾーニングをしたつもりでございますし,その結果につきましては,2号というニュースの中で地域の全員の皆さんに文書でもお知らせしましたし,説明会という形でもお知らせをしてまいったというのが実態でございます。  以上です。 111 ◯委員(大かわら鈴子) お知らせもしてきたということなんですけども,それがなかなか浸透していないというか,納得をされていないということで声が出てきてるんだと思うんですね。やっぱり2期,3期の方もどうなるんだということで不安も強いということもありますので,今お話をされた内容ですとか,それから進捗状況ですとか,そういうことも含めてさらに説明会をしていくべきだと思うんです。この2期,3期なんか特に情報が不足しているということで言われていますので,そういう説明会をしていくべきだと思うんですけども,そのあたりはいかがでしょうか。  それから,なかなか外に出れない方やとか,障害者の方なども,先ほど陳情者のお話もありましたけども,そういう全戸配布,ニュースしたと言っても,やっぱりちゃんと情報が届いていないと,それだけではわからないという声もあります。こういう方に対しては,もっと丁寧な対応が必要なんではないかと思うんですけども,いかがでしょうか。 112 ◯長谷川住宅都市局担当局長 さらなる説明会ということでございますけども,これは1期,そして,それに続く2期以降ということに両方に関することかというふうに考えてございます。  1期につきましては,これから我々が示した要求水準書に基づいて各事業者の方から提案が上がってまいります。その提案を審査をさせていただいて事業者が決定して,事業者の皆さんから新しい工法ですとか工期の短縮,いろんなアイデアをいただきながら,細かなスケジュールなり,内容の案が決まってくると思いますので,そういったところは住民の皆さんにいろいろ説明をきっちりさせていただきたいと思いますし,その段階でも皆さん方の要望をちゃんと聞き取っていきたいというふうに考えてございます。  それから,2期以降でございますけども,この2期以降につきましては,特に沿道利用ゾーンに皆さんどういったものが誘致されるのかというふうなことを非常に御関心があろうかと思いますので,そういったところをやはり皆さん方の意見をこれから十分に聞いてまいりたいというふうに思いますし,やはり福祉部門とも──我々住宅都市局単体でやるんではなくて,やはりあの地域に欠けている,あるいはあの地域に必要なそういう福祉ニーズ,そういったものも福祉部局と連携しながら,情報交換しながら取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。  いずれにしろ地域の住民あってのこの住宅開発,地域開発でございますので,皆さん方の意見は十分聞き取ってまいりたいというふうに考えてございますし,お休みになられた,欠席されていた方にも,やはりこれは本当に自治会さんの協力を仰ぐしかないと思うんですけども,やはり地域の自治会さんの協力を仰ぎながら,欠席者の皆さんに対してもしっかりと情報は伝えていきたいというふうに考えてございます。 113 ◯委員(大かわら鈴子) ぜひ丁寧な対応をしていただきたいと思います。  合意形成ということでやっぱりこれからまちづくりを考えていく上でも重要ですので,そのあたりも強化をしていただきたいなというふうに思います。  それから,行われた説明会での内容なんですけども,このニュースをもとにされたんですよね。こういうことの説明であって,やっぱり全体像がわからないと何度も言われていましたけども,その辺のことがやっぱり声がたくさん出ているようなんですね。ちょっと具体的なところをお聞きをしたいと思うんですけども,まずこれまでの桜の宮住宅の管理戸数が2,299戸ですか,今回出ているのが,1期のところの市住が640戸と。これを450戸にする予定なんですね。まずそこは具体的に出てきてるんですけども,1期から3期全体でどの程度の人口を想定しているのかということが1点。  それから,1期,2期,3期それぞれの人口の見込みなどもどういうふうに想定しているのか,そのあたりも教えてください。 114 ◯長谷川住宅都市局担当局長 御指摘の今,桜の宮全体の管理戸数60棟ございまして,2,299戸というふうなことで2,300を若干切れるような状況でございます。この戸数の中に現在1,397の世帯の皆さんがお住まいになっておるわけでございます。結論から申し上げますと,1期から3期までかけてトータルで今の段階でどれだけの住宅を整備していくかということは,まだ今の段階では決めてございません。我々今の段階で決めておりますのは1期で450戸の住宅を整備していく,その方針だけでございます。この450戸といいますのが,今の1期の地域にお住まいの方の戸数に若年のプラスアルファ分を加えた数が450という数字になっておりますので,今後そのあたりの入居の状況,人口の張りつけの状況,何分にも北区の場合は──これ西,北総じて言えるんですけども,市営住宅の募集倍率が他地区に比べて低うございます。ですから,やはりその辺の入居の状況も踏まえながら,全体の戸数を今確定するということではなくて,やはり相当事業期間が,我々大体10年ぐらいをめどにしておるんですけども,相当事業期間がかかる大きなビッグプロジェクトでもございますし,やはりこれから時代の変遷もございます。高齢化率の高まり等々ございますので,そのあたりを踏まえながら,今後検討していきたいというふうに考えてございます。 115 ◯委員(大かわら鈴子) ちょっとはっきりしないところがあるのかもしれないんですけども,例えば先ほどまちづくりの中で子育て世代なんかも呼び込んで,そういう若い人たちの住みやすい環境を整えるというような話もありましたけども,子育て世代のそういう若い世代については,例えばどの程度の割合とか,そんなんも決めてないんでしょうか。 116 ◯長谷川住宅都市局担当局長 1期,PFIで取り込むエリアにつきましては,450戸のうち,大体我々子育て向きには5%程度,つまり25戸を確保していきたいというふうに考えてございます。今の段階で子育て世代の家は,1期のこのエリアの分しか決めてはございません。2期,3期以降につきましては,今後ということになろうかと思います。 117 ◯委員(大かわら鈴子) そのあたりについても地元の方の御意見をちゃんと聞いていただきたいと思うんですけど,ちょっと25戸が何か少ないような気が私はするんですけども,やっぱりその辺もちょっと検討していただきたいというふうに思います。
     先ほども出ていました子育て世帯が入居しやすい仕組みを目指すというふうにあったんですけども,先ほど出てたのが市営住宅が若い人が住みやすいような改修をするという内容がありましたけども,それは具体的にどういう改修なのかちょっと教えてほしいのと,制度的なものは何か考えられていないんでしょうか。 118 ◯長谷川住宅都市局担当局長 市営住宅で冒頭,山崎局長のほうが述べましたリモデル事業でございますね。これにつきましては,今一部の住宅で──西落合でやっております。昨年度から始めておりまして,昨年度5住宅,今年度5住宅というふうに予定をしてございます。  風呂がなくて,例えば洗濯機がベランダにまだある住宅は結構多いんですね。西落合も募集サイド的にはかなり苦慮しておるところでございまして,エレベーターのない住宅がまだたくさんございますし,特に4,5階あたりは入居率も低うございますので,そういった部分に若い世帯が入っていただけないかというふうな思いで我々取り組んだのがこのリモデル事業でございます。間取りの変更,あるいはベランダにある洗濯機置き場を宅内に持ち込みまして,お風呂も新しくしまして,あるいはシステムキッチンを導入したりしましてかなりグレードの高い住宅,若い方が申し込んでくださりやすい住宅,そういったものにしながら,入居といいますか,募集をかけたところ,かなりの倍率がございました。ですから,若い方のニーズに合う住宅を用意すれば,若い方も倍率の低い住宅も申し込んでいただけるのかなというふうなことで今試行的に取り組んでおる施策でございます。 119 ◯委員(大かわら鈴子) 制度的なものは。 120 ◯長谷川住宅都市局担当局長 ちょっと手元に資料ございませんが,特定目的住宅というのがございまして,その中で若年世帯向けの住宅も用意してございますので,制度的なことといいますと,やはりそのあたりが中心──市営住宅に関して言えば,そういうふうなことになろうかというふうに思います。一般の住宅も対象にしたようなものであれば,いろいろ近居・同居の助成ですとか,いろんなことを我々手だてとしては持っておるんですけども,市営住宅という観点では,そういう形になろうかと思います。  あと余剰地につきましても,今回の桜の宮につきましては,余剰地につきましてもやはり若年世帯の呼び込みに我々工夫をしたいというふうに考えてございまして,若年世帯の方が入居しやすい,そういう手頃な物件をやはり用意していただくようにディベロッパーの方には求めていきたいと思いますし,要求水準書の中にもそういったことはしっかりと書いていきたいというふうに考えてございます。 121 ◯委員(大かわら鈴子) その余剰地についての子育て世代とか若い世代はどの程度の見込みをされているのか,どの程度入居されているのか教えてください。 122 ◯長谷川住宅都市局担当局長 大体戸建てを中心というふうに考えますれば,今のところ約100戸ぐらいが入る広さを我々は想定はしておるんですけども,ただ,ディベロッパーさんのもし提案によってそこに集合住宅を参入させるということになれば,100よりはふえる可能性はございます。 123 ◯委員(大かわら鈴子) 例えば集合住宅になりましたら,前も出ていました戸建てがその周りにもあるということでいえば,影響とかも心配されていると思うんですけども,そのあたりはどうなんでしょうか。 124 ◯長谷川住宅都市局担当局長 そのあたりは周辺住民の皆さんは,特に隣接する戸建てエリアの皆さんも非常に気にされているところでございますので,高さに関する制限ですとか,そういったものは我々きちっと加えていきたいというふうに考えてございます。 125 ◯委員(大かわら鈴子) そのあたりもしっかりと説明もしていただきたいし,住民の皆さんの声も聞いてください。  それから,次に,Cの沿道利用ゾーンのところについてお聞きをしたいんですけども,先ほども言われていました生活利便施設などにぎわい施設というふうにあるんですけども,具体的に想定をしているものは何なのか,それから子育て世代とかお年寄りを支援する施設とあるんですけども,具体的に何なのかということを教えてください。 126 ◯長谷川住宅都市局担当局長 現段階で我々がまだ明確に想定しているものはございません。皆さん方の御意見によりますと,やはりスーパーマーケットなり銀行など商業施設があるにぎわいのあるまちにしていただきたいですとか,あと子育て施設を設置してほしいという要望もございましたし,クリニックなどの医療施設があると安心だ等々のいろんな意見が出されました。今後,事業者の皆さんに対するヒアリングなどを我々させていただきながら検討してまいりたいというふうに考えてございます。 127 ◯委員(大かわら鈴子) それから,1期のところの公社住宅というのも駅のところにありますよね。これについてはどうなるんでしょうか。 128 ◯三木住宅都市局担当部長 公社の住宅につきましては,下にコープが入っておりまして,上が公社賃貸住宅です。約100戸程度あるんですけれども,これについてもかなり同時期に建ったものですので,耐震性が不足しているということで今後どうしていくか,これは公社のほうが今現在検討されているというようなことでございます。ですから,方針について決まったということを私のほうから申し上げれることはないんですけれども,ただ,周辺の皆様からも,この駅前の立地ですね,ここは非常に機能向上というのをこの地域の皆様は要望としてお持ちですので,そういう意味では,公社あるいはコープさんに対しても私たちの市のほうからも意見交換,相談をさせていただきたいというふうに考えているところでございます。  以上です。 129 ◯委員(大かわら鈴子) お聞きしたら,あれもこれもこれからというようなお話なんですけども,まちづくり全体として考えていくことは重要だということは言われていましたけども,実際それをやっていくためにもたたき台となるようなものはやっぱり早期に出していくべきやと思うんですね。  それから,地域で必要な福祉施設であるとか,子育て支援の施設とか,例えば保育所が来たりとか,介護施設が来たりとか,そういうのがもしかしたらあるかもしれないんですけども,そういう──どういうものが来て,どんな規模でということもこれから計画をしていかないと,具体的なところがわからないから本当に皆さん何がどうなっとんやろうというところになってるんですよね。先ほど言いましたように,人口の規模ですとか,年齢層の想定,どれぐらいにするんやと,若い人をどれぐらいの割合で呼び込むんやとか,そういうこともちゃんと早期に出していくべきやと思うんです。2期,3期の方の意向もちゃんと聞いていただいてまちの規模ということでは想定していくべきだと思うんですけども,いかがでしょうか。 130 ◯長谷川住宅都市局担当局長 大かわら委員おっしゃることはもっともだというふうに考えてございます。ただ,我々まずはグランドデザインから──大きなグランドデザインから皆さんと一緒に意見交換しながら,このまちをどういう方向に持っていきたいんだというふうなことを基本方針を定める中で皆さん方と議論してまいったわけです。そういう基本方針の中で,このエリアは市営住宅のゾーンにしようとか,このエリアは一般住宅だねとか,このエリアは沿道利用ゾーンだというふうな大きな枠組みを決めてまいったわけでございます。  今その議論がようやく終わりかけて,次のステップ第1期というふうなことで皆さん方の意見を聞きながら,具体的な戸数ですとか,あるいはこれから住棟の配置の問題,そういった話にも踏み込んでまいるわけでございます。ですから,ステップ,ステップで住民の皆さんの意見を取り入れながら議論を深めていくという手順で進んでおりますので,今後ずっと事業が進捗していく中で,地域の皆さんの意見を踏まえながら計画を策定していきたいというふうに考えてございます。 131 ◯委員(大かわら鈴子) 先ほど陳情者の陳述の中にもありましたけども,まちの皆さんの御希望,こういうのが欲しいとか,こういう子育て施設も欲しいとか,いろいろお声は出ているようですので,ぜひそれを具体的に細かく聞いていただいてやっぱりまちづくりという観点でぜひしていただきたいと思います。  全部これからステップを踏んでいくんやということを言われているんですけども,皆さんの声を拾っていく,具体的に聞いていくという,そして,合意形成をしていくというところでは,やっぱりもっと仕組みが,工夫が必要なんではないかと思うんです。というのは,今までたくさん説明はしてきましたということもずっと言われているんですけども,それでもなかなか地域ではちゃんと説明聞いてないという声があったりとか,全然中身がわからないとかいう話になっていますので,もっと具体的な声を拾っていくという,聞いていくという仕組みづくりが必要だと思うんですけども,そのあたりはいかがでしょうか。 132 ◯長谷川住宅都市局担当局長 我々もこういった請願なり陳情が出てくるということ自体につきましては,本意ではございませんので,やはり住民の皆さんの意見をしっかりと聞き遂げながら事業のほうは進めていきたいというふうに考えてございます。 133 ◯委員(大かわら鈴子) 皆さんの声をちゃんとくみ上げるということと,それから唐櫃のことも出てましたけども,この事業自体がおくれてしまうということがないようにということでは,ぜひ工夫をして住民の声を生かしたまちづくりという視点でぜひ取り組んでいただきたいというふうに思います。  それから,もう1点,ちょっと住宅の老朽化のことでもお聞きをしたいんですけども,例えば2期,3期の方から,何でそっちの古いほうが後になるんやみたいな声も出てたということなんですが,それについてなぜかと言えば,そちらの老朽化が進んでいて,例えば雨漏りがしているとか,塗装がぼろぼろになっているとか,いろんな問題が出てきてるようなんですけども,そこへの対応がされてないようなお話も聞いたんですが,いかがでしょうか。 134 ◯長谷川住宅都市局担当局長 アンケートの中でも,やはり施設なり設備が老朽化しているので何とかしてほしいというふうな御要望をいただきました。桜の宮ニュース第2号の中でも,例えば雨漏りとかコンクリートの剥離など緊急性の高い損傷につきましては,どうぞお申し出くださいと,我々のほうで修繕をさせていただきますというふうなこともお伝えしてございますので,緊急性の要するものにつきましては,やはり我々は対応していかなければならないと。ただ,建てかえなりが迫っておる団地でございますので余り大がかりなことはできませんけども,緊急性を要するものにつきましては,我々きちっと対応していきたいというふうに考えてございます。 135 ◯委員(大かわら鈴子) ぜひ対応をお願いしたいと思います。というのは,今回は桜の宮住宅ということなんですけども,それ以外に兵庫でも建てかえの分とかありますし,いろんな地域で出てる分で対応がやっぱりされてないというところをあっちこっちでお聞きしていますので,やっぱりそのあたりは緊急的に対応していただきたいというふうに思いますので,よろしくお願いします。  終わりますけども,今回1期のほうはちょっと進むという方向で今出てきてるんですけども,2期,3期の方についても同時に説明会を先ほども言いましたように行っていただくということで進めていただきたいと思います。  以上です。 136 ◯委員(石丸誠一) 今ずっとお話を聞いてまして,例えばこの件ですけども,神戸市のほうは23回ぐらいの説明をしてると,そして,およそ出席者は6割ぐらいだというふうに今聞かせていただいております。そして,ここで問題なのは,その4割です。6割が聞いたというなら4割です。そして,ここで大かわら先生が言ってることを拾い上げるというわけじゃないんですけれども,今盛んに周知する徹底をせいと,それをもっとしっかりやってくれと言うとられるように聞こえるわけなんですけれども,このいろんな話を聞いてましたら,聞いた,聞いてない,言うた,言うてない,くみ上げた,くみ上げてない,そんなことばっかりが最終的に疑問点,争いの対象となってきてると。こうなるとするなら,具体的にそれを防ぐにはどうしたらええのかと,こういうような論法に,考え方になってくるわけなんですね。そしたら4割の人たちにどのような説明会で,やったその資料あるいは内容を伝えていくかというふうな方法論に考え方を切りかえていくと私は思います。  例えば問題の起きやすい,この聞いた,聞いてないのお話,そして,皆さん方の意見を十分くみ上げてないやないかとか,あるいはこれをどういうふうにしたらいいんだ,具体的には,高齢者であったり身障者であったり,いろんな人たちのシチュエーションも出てくるだろうと思うんですよね,その4割の方々の中に。そしたら,先ほど1つぽつっとそちらのほうから自治会の協力を得てそういうことの周知をしていきたいというふうなことをおっしゃってましたけれども,ここで話聞いていて,自治会をどない使うたらええのかというふうな形に考え方を切りかえてみますと,例えばある1つのことを説明会でなさいます。出席者は6割,あと4割。その4割のうちの分析をすると,高齢者は何人,あるいは身障者がどれぐらい,あるいは何かの事情があって来れない,それぞれ場合分けにして,そして,分析をするなりした後,各自治会の皆さん方に,あなたのところの自治会ではこうこうこういう人たちが常に欠席が多いですよと,そういうふうなことのデータを出すとしたら,その自治会の役員の方々と行政が手を組んで,行政だけが行くから問題が出てくるんだと,自治会を引っ張り込む,地域の皆様を引っ張り込んで,一緒に例えば行政2人,自治会2人と4人で自宅まで行く,戸別訪問です。そして,いついつこういうふうなことを説明しましたということを,このときはしんどくても後に問題を残さない,あるいは聞いた内容を判こ取り合うと言ったらおかしいけれども,聞いていただけましたねという形の念押しを常にしていくこと,こういうふうな具体策というものを自治会とともに──自治会の皆さん方は,早く進めてほしいというにもかかわらず,えてしてそういう問題でずるずる引っ張るだけ引っ張ってきてなかなか物が進まないとなれば,まちづくりそのもの自体に大きな影響が出てくると,そういうことを防止していくためにも,自治会に早く物を進めていくためにも,不平・不満を持たれる方々の家に行っていろんなお話を行政とともにしていくのに手伝ってくれませんかと,こういう姿勢で取り組めば,今,大かわらさんが言いました具体的な工夫はあれへんのかと言うたら,例えの例としてそんなことをつらつらと思って意見を出しました。 137 ◯長谷川住宅都市局担当局長 本当に地域の皆さんの御協力が大事だというふうなことは我々痛感しております。実際,今,1期のエリアの皆さん方を対象に意向アンケートというアンケートを今実施してございます。地域の自治会の皆さんの協力を得ながら実施しておるんですけども,回収率が96%まで上がってまいりました。415世帯ある中でもう10数件というところまで来ております。やはり地域の皆さんの──自治会さんの協力を得れば,こういう形まで高めていくことができるんですね。ですから,先生おっしゃったように,やはり地域の皆さん方の協力を得ながら,欠席者に対してもきめの細かい対応をしていきたい。ただ,欠席される理由はいろいろあると思うんです。お仕事のことですとか,高齢のためになかなか説明会までは行けないよというふうなこととか,個々人の皆さん方いろんな事情があろうかと思うんですけども,そういった事情は抜きにしまして,やはりしっかりと情報が漏れなきように周知をさせていただくということが大事なことかというふうに思いますし,欠席された方のところには,現在ポスティングをしておるわけですけども,そういったものも漏れなくきっちりとやっていく。そして,理想を言えば,そこに声かけといいますか,読んでくださいましたかというふうな声がけがあればいいんでしょうけども,そういったことも含めてそういった周知を徹底していく方策について今後とも検討していきたいというふうに考えてございます。 138 ◯委員(石丸誠一) そのように具体的なことを聞かせていただいたんで,私だけでなく安心すると思います。そういうことで今後とも精いっぱいやっていってください。できる限り将来の問題を残さない,その工夫というものをいろいろ皆さんで相談してやっていただくことを切望いたします。ありがとうございます。 139 ◯委員(浦上忠文) そもそもからちょっとお伺いしたいんですが,22年に例のマネジメント計画でここはやりかえなあかんなというのを決めたと。それから私が想像すると,それをするのに何かまちづくりのプランナーの人の誰かでも決めて,大体こういう感じでいこうやということを市役所の中で何回か議論して,こういう方針でいこうやと決めたのが多分平成25年の3月の基本方針になっていくんかなと思うんですが,そして,あといろいろそれに基づいてですよ──その基本方針に基づいて住民の方の意見を聞いて,ことし建てかえ事業の基本方針を決めたというふうにこれだけ見ると書いてあるんですが,そもそもそれで1期,2期,3期があるということで,地元の人にしたら,何で勝手に初めにこんな基本方針決めるんやということに対する疑問がまずあると思うんです。1期は決まってるけど,2期,3期はどうなってるんやということでまたどうなるかわからんなという心配があると。  大体ですよ,60棟で2,400のところでこんなことするのはなかなか難しいかもしれませんが,日本中のいろんなとこでこういう計画を見てれば,初めに住民の方も巻き込んでまずワークショップみたいなんをやって,大体ここはどうしたらいいですかという──代表の人を選んでいただくか,応募・公募した人を入れて,そして,基本の構想みたいに決めれば,私たちの考えも入ってるなということで,何となく穏やかに進んでいくと思うんですが,いきなり市役所で大体こうなりまんねんとして,これに対して意見言うてください言うたら,こんなん初めからまたやり直してくれみたいな気持ちを持ってる人もおるやろうし,中には,仮に私が住んでいたら,もう神戸市でやれやと,説明会も行かん,私多分その4割の中に入ると思うんですが,だけど熱心な人はやっぱり心にわだかまりが残ると思うんですが,ここまで来るその過程がどういう過程やったんかいうことだけちょっとお聞かせ願えませんか。 140 ◯長谷川住宅都市局担当局長 これ本当に冒頭申し上げましたように,25年の3月から4月にかけまして,我々,団地全体の入居者の皆さんへ基本方針の案というふうなものをお示しをさせていただきました。説明会をここで23回やりまして,何度も申し上げますけども,大体6割の方に参加をいただいた。そこでいろんな意見が──もちろん我々のつくった案ですので,その案に対していろんな意見を出されたわけでございます。そして,その後ですね,この当該団地だけじゃなくて,例えば北鈴蘭台自治会の皆さん方から要望書などをお受けしたり,いろんな地域の皆さんとのやりとりがございまして,その後で桜の宮ニュースの第2号というふうなことで,基本方針案に対する地域の皆さんの意見は,およそこのような意見が出てまいりましたというふうなことも皆さん方に広く周知をさせていただいたわけでございます。  そういった中で,その出そろった意見をもとにもう1度我々案を練り直しまして,桜の宮ニュースの第3号で基本方針を確定しましたというふうなことで皆さん方にお知らせしたというふうなことですから,基本方針をつくるに当たって,地域の皆さん方の意見を全く聞いてないとか,そういったことはないわけでございます。ですから,一定のちゃんと手順を踏みながら,我々はこの計画を進めてまいったというふうに考えてございます。 141 ◯委員(浦上忠文) 私が質問した第一義は,初めに示した基本方針案いうのがありますよね。その前にその基本方針案は一体誰が中心になってつくったんやということと,その案をつくるとき自体,基本方針案自体に,よく全国のいろんな多少進んでるとこではやってるようなワークショップ方式みたいなんを取り入れてつくったらよかったんやないかという──それは提案なんですけれども。もともとの基本方針案をつくったんは大体何人ぐらいの人と,どういうふうなまちづくりプランナーみたいなんがおるのかということをちょっと。 142 ◯三木住宅都市局担当部長 委員御指摘のとおり,22年の6月に発表して25年に基本方針の案ということでお出ししています。その間ですね,23,24年度につきまして,これ市内最大の市営住宅の団地でございます。最も大事なのが公共施設の整備,かなり大きい団地ですので,道路をどう整備していくか,昔の基準でできていますので,現在の道路の基準では建てかえがなかなかできないというようなこともございます。ですから,こういう市営住宅の建てかえというときに,まずフリーハンドで住民の皆さんに御意見を問う前に──お聞きする前にベースのとこを押さえておかないといけないということで,その間,私たちがやったのは,どういうふうな道路を広げていったらいいのか,これはやり方によって違いますので,答えはやりながらということにはなるんですけれども,そういう開発の協議,そういう大きな骨格の協議ですね,それと,あと測量も当然していかなきゃいけませんので,そういう材料を用意しておりました。  それと,大事な沿道ゾーンとかございますね,そういうところは事業者のヒアリングも深くではないですが,どんな可能性があるのか,そういうようなことも聞きながら,そういう意味でその2年間,フリーハンドでお出しする前に最低限のところを──ゾーニングに当たっての最低限のところを用意していたと。そういうようなことで大体これであれば,基本的な方向としてまずはたたきとしてお出しできるだろうということで25年にお出ししたと。そういうような経緯でございます。 143 ◯委員(浦上忠文) ほんなら25年に基本方針を出して,それはある程度まとまっとんがあると,住民の方の意見を聞いたことがあると。今度この26年の基本方針に住民の方が言うた意見はどれぐらい──どれぐらいというか,100のうち初めが100で次が仮に200やとしたら,どれぐらい反映されてるんかということをちょっと。 144 ◯三木住宅都市局担当部長 御意見かなりいただいております。具体的には,きょう申し上げたような御意見なんですけれども,沿道ゾーン,特ににぎわいとか子育て世帯ですね,このあたりは当初から私たちも思っておって,案としてもお出ししました。それはやはり皆さんからもいただいた。そういうようなことでございます。  あと,早く工事をやってほしいというような御意見ございました。これについてもPFI事業ということでかなりノウハウをいただきながらやっていけるだろうというようなことでやっております。  それと,あとブロックですね──1期ゾーンのブロック,これについて周辺の方からも,やはり先ほどもありました集合住宅が来たときには結構周辺への影響がございます。そういう意味でそのあたりに高さ的な制限を加えていくというようなことも盛り込んでございます。  そういうようなところが大きなところ,それと入居者の方に関しましては,特に後の家賃のお話とか,引っ越しのお話,そういうようなお話が非常に多かったですので,それはニュースの第2号の中で,個別に入居者宛てということで,そのあたりの事例をお示ししながら,ほかの建てかえではこんなことでやってますとか,そういうことをお示ししながら安心していただこうというようなことでやってございます。  以上です。 145 ◯委員(浦上忠文) 面倒なことやと思いますけど,スコットランドでも86.4%ですやん,投票率がね。わしにも一言言わせいう人がやっぱり世の中多様化してふえているわけです。だから,今後つくるときには,長谷川さん,また異動でかわっとるかもしれへんけれども,やっぱりワークショップのようなできるだけ初めから巻き込んでみんなでつくっていくんやという,面倒ですけれども,みんなでつくっていくんやという姿勢を徐々に徐々に持っていかんと,これからのみんなで仲よく暮らしていく,地域とともに暮らしていくということはなかなか面倒になってくると思いますので,それは頭ではわかっておられると思いますので,また頑張っていただきたいと思います。終わります。 146 ◯委員長(坊池 正) 他にございませんか。  (なし) 147 ◯委員長(坊池 正) 次に,陳情第228号ウエルブ六甲道再開発における借上住宅に関する陳情について御質疑はございませんか。 148 ◯委員(川内清尚) ちょっと1点だけ確認も含めて質問したいんですけど,このウエルブ六甲道の借上住宅の件については,これまでも陳情がありまして,事業協力者という経緯もあったりして最大限の配慮をする。我々会派としてもいろいろ今までも求めてきてるんですね。それで,この要望を受けて借上市営住宅についての神戸市の考え方において,予約団地数を1団地のみとして,移転期限の猶予についても期限の上限を設けないということは先ほどもございました。理解しております。  1点,JR六甲道駅の周辺の市営住宅で1団地1つだけになると,ウエルブ六甲道の5番街2番館が主な対象になってくると思うんですが,これは希望者全員申し込みできるんですか,この時点で。 149 ◯山崎住宅都市局長 委員が御指摘になりました神戸市の考え方の中で,完全予約制という制度で運用することになりますんですけども,それについては,移転をされる方がどこの住宅に変わりたいと,こういうことを表明をしていただいて,それを予約をすると,こういう制度になっておりまして,この再開発住宅については,その予約の数を1戸だけでよろしいよということになるわけですね。それで,この六甲道周辺ということになりますと,非常に便利なところでございますので変わる住宅というのが限定をされると。六甲道の南につきましては,委員御指摘のとおり,URからの借り上げ2棟と,それから市営住宅1棟と,こういうことでございますので,借り上げから変わられる方は市営住宅のほうへ変わりたいというふうに要望をされる方が非常に多いというふうに想定をされるんですけれども,我々としては,とにかくそこへ変わりたいということであれば,全然制約を設けずにその住宅を登録をしていただくと,こういうことをしておりますので,別に全然制限をかけるということではございません。  そういう意味で,もし仮に市営住宅である5番街の2番館ですね,これを御希望されるということになりますと,これ管理戸数が41戸ということでございますので,その41戸の中で空き住宅ができたときにそこへ変わっていただくと,こういうことになります。  通常,市営住宅の場合は,やっぱり年間数%のあきが出るというのが通常でございまして,そういう意味でいいますと,なかなかあきが出ないということでございまして,特にこういう六甲道周辺はあきがなかなか出にくいという状況になるんではないかなというふうに考えてございますが,そういう状況であっても希望された方については,そこの住宅で予約をしていただくということでございます。  ということになりますと,結果的にたくさんの方が少ない住宅を希望されて,そこを登録されてあくまで待つと,こういうことですから,あくまでの間は従前の借上住宅に引き続きお住まいをいただくということですので,相当数の方が実質的には借上住宅に引き続きお住みをいただくと,こういうことになるんではないかなというふうに考えております。 150 ◯委員(川内清尚) 大体わかりました。この借り上げの市営住宅については,返還が基本だと思うんです。考えるんですが,このウエルブ六甲道の借上市営住宅の2棟については,実質的に長期にわたって居住することができるという考え方でいいんですね。 151 ◯山崎住宅都市局長 完全予約制というのは,借上期限が来ます2年前から御希望の住宅を登録をさせていただくと,いろいろ御要望を聞きながら御案内をさせていただくということになっておりますので,その時点にならないと実質どういう形になるのかというのは,今の時点ではちょっと明確に申し上げられないんですけれども,先ほど申し上げたような管理戸数でございますので,実質的にはかなり長期にわたってもとの借上住宅に住んでいただくということになるんではないかなと考えております。 152 ◯委員(川内清尚) ちょっと要望になるんですけども,これからもやっぱり事業協力者であることも踏まえて,今までの経緯とか,それから完全予約制についても丁寧に御対応をいただきたいなということで要望して終わります。 153 ◯委員長(坊池 正) 他にございませんか。 154 ◯副委員長(味口としゆき) この陳情第228号ウエルブの件ですが,陳情に対する神戸市の考え方を見ますと,やっぱり陳情者の陳情趣旨に真正面から答えていないものばかりだと思うので数点お聞きしたいと思います。  1つは,この陳情者は,再開発計画時,住民は3棟の市営住宅について受け皿住宅として説明を受けましたと,こうしていますが,この経緯について御説明をいただきたいと思います。 155 ◯長谷川住宅都市局担当局長 再開発の場合は,一定のエリアごとに特に従前居住者の方はこの住宅に入ってください,この住宅に入ってくださいというふうに選択の余地がない,そういう制度で当時はございました。ですから,確かに陳情者の方につきましては,ウエルブのこの住戸に入ってくださいというふうな我々は御説明をさせていただいているというのは事実でございます。それも借り上げというふうな説明をした上で説明しているのが事実でございます。 156 ◯副委員長(味口としゆき) この再開発の計画があって,そこに住まざるを得なかったというのが実情だと思うんですね。それで,この陳情者が言われているのは,3棟あるうちの1棟は今言われたやつですね,市営住宅でそのまま住めると。あとの2棟は借上住宅で出なあかんと,何でこんな違いが出てくるんだと,差別やないですかと。それで,長谷川局長にお聞きしたいのは,その市営住宅に入った人と借り上げに入った人はどういう区分けでそういうふうになったか御存じですか。 157 ◯長谷川住宅都市局担当局長 直接供給の市営住宅と借り上げの差は,従前お住まいになっておった地域の差であるというふうに認識をしてございます。 158 ◯副委員長(味口としゆき) そのとおりだと思うんですね。この町名の人は市営住宅だったと,この町名の人は──同じなんですよ,再開発で。だから,そこをやっぱり納得できないからこういう陳情がずっと続いているというふうにまず認識していただきたいなというふうに思うんです。  ただ,陳情者が3棟中2棟のみ20年で転居とされる差別される理由,根拠は何かと,これ説明求めてるんですが,これに対して,2棟について都市再生機構──URに御協力をいただき借上市営住宅として供給したものであると。これは結果言ってるだけなんです。ですから,何でそのことをもって2棟にお住まいの入居者だけが今転居を迫られるのかということについては,説明になってないと思うんですが,いかがでしょうか。 159 ◯長谷川住宅都市局担当局長 やはり当時の財政的な経緯から,借上住宅にお住まいいただいたということがやはり本当にベース,根幹にあるというふうに思います。 160 ◯副委員長(味口としゆき) 全く説明になってないと思うんですよ。だから,陳情者から言えば,それは平等に扱うのが当たり前であって,完全予約制の枠にその2つの借上住宅に住んでおられる方だけはめられるというのはやっぱり不公平感があると,こういう話なんで,それはやっぱりもうちょっと納得いく説明が必要だと思いますが,いかがですか。 161 ◯長谷川住宅都市局担当局長 私ども本当に事業に協力いただいてくださった皆さんだというふうなことは,認識を本当にしておるところでございます。そんな中で,先ほど山崎局長のほうからあったように,最大限の配慮をさせていただいておるというふうなことも実態ですし,これからかなり時間はかかるでしょうけども,今の住宅にお住まいいただきながら,希望先の住宅について我々は協力をしていきたいというふうに考えておるところでございます。  とにかく建設時に市が将来的に買い取ることを前提とした協定をまいている住宅かどうかというところに一概に係るわけでございまして,借上住宅以外の住宅につきましては,我々が今回買い取りを決断した住宅12棟につきましては,そういう条件でURさんと当初から協議・協定をまいておったり,あるいはシルバーハイツなり特殊な仕様になっておるというふうなものでございますので,そのあたりは御理解いただきたいというふうに思います。 162 ◯副委員長(味口としゆき) 全然納得できてないと思うんです。それは陳情者も同じだから。この間の経緯を申し上げますと,この陳情は何回も出てます。それで,当初はほかのあまねくある借上住宅と同じ対応だったんですよね,ウエルブも。それを最大限の配慮するということで,一言で言えば,3つある市営住宅の1つを先ほど局長が説明されたように予約さえしとけば住めますよというのが市側が提起をした最大限の配慮という内容だと思うんですね。ただ,それで納得できてないから陳情が上がってるということを踏まえて,やっぱりこの最大限の配慮でいいのかどうかということですね。今の長谷川局長の話で言いますと,最大限の配慮になっているんです。その結果にすぐなるんですが,そこを今回は陳情者は求めてないんですよ。もちろん求めてるんですが,何でそういうことになってるのか経緯をもっと明らかにしてほしいということを陳情されてるわけですから,それはちゃんと答えていただきたいなというふうに思うんです。  それで,陳情者は,市営住宅3棟中2棟のみ20年で転居と神戸市が決定した日時,場所,会議名を示すことを求めておられます。これに対して市の考え方では,URと市の間の賃貸契約書に明記されているんだということを論拠として挙げられているんですが,入居者には20年の期限の説明はなかったという理解でいいんですか。 163 ◯長谷川住宅都市局担当局長 JR六甲道駅南の再開発事業を進めるに当たりまして,ウエルブ六甲道の6番街の2番館,あるいは3番街の3番館,この2棟が借上住宅であることにつきましては,事業説明会などでお伝えをしておるわけでございます。当時の説明資料につきましては,現在,市として保有をしていないというのが実情なんですけども,当時の説明内容につきましては,まちづくり協議会のニュースなどにも記載をされてございます。ただ,これまでも申し上げておりますとおり,借り上げの期間が20年であるということにつきましては,このニュースにも記載はございません。その点につきましてきちんと御説明できていたのかどうか,現在となっては確認のすべがないというのが現状でございます。  基本的に20年の期限,あるいは明け渡しにつきましては,入居許可書に記載をさせていただいておりますけども,この入居許可書にも記載がないというふうなものが複数存在してございます。54世帯のうち入居許可書への記載がある人が26人にとどまっておりまして,約半数の方がこういった記載がないというふうに考えてございます。  以上です。 164 ◯副委員長(味口としゆき) 1つは事業計画説明会等で借り上げだということを説明した。協議会ニュースにもその旨の記載があるという,この御説明なんですけども,これは借上住宅であるということを説明してるだけなんです。そこは混同したらだめですよ。借上住宅であるということを説明してるだけで,20年の期限というようなことは,この事業計画説明会とかでも,それからまち協のニュースにもそんな記載ないでしょう。 165 ◯長谷川住宅都市局担当局長 ただ,明確に文書として残っておるわけではございませんが,当時,住宅の所有者であるURと市が締結した賃貸借契約書によれば,その中に市が20年借り上げること,そして,期間満了日後には市がURに返還する旨がしっかりと書いてございますので,借り上げの方針につきましては,市としてはきっちり考えを持っておった。ただ,それを住民の皆さんにきちっと言葉でお伝えできたかどうかというふうなことにつきましては,確認のすべがないというのが現状でございます。 166 ◯副委員長(味口としゆき) 伝えてないんですよね,つまり。借上住宅であるということ,それから,市とURは20年の期限の契約を結んでいたと,建物賃貸契約の締結があったということなんですが,公営住宅法から考えますと,市とUR,つまり事業主体が市でしょう。建物所有者はURでしょう。この2者の建物賃貸借契約の締結のみで入居者に退去迫ることはできるんですか,そういう理解なんですか。 167 ◯長谷川住宅都市局担当局長 法的な解釈は別にしまして,そういう我々は退去を迫るとか,そういうやはり姿勢には立ちたくないというふうに考えてございます。やはり今までの経緯ですね,本当に申しわけない部分もあると思います。そのあたりを本当に丁寧に丁寧に説明しながら対応に努めてまいりたいというふうに考えてございます。  実際,ウエルブ六甲道の住宅につきましては,6番街の2番館が平成32年の3月に,そして3番街の3番館が平成32年の8月に相次いで借り上げの期限を迎えるわけでございます。その9年前である平成23年の4月に入居者の皆さんに対して改めて借上期間,借上期限のお話を我々はお伝えしたわけでございます。その後,議会の先生方等々から本当にいろんな御意見をいただきました。再開発の協力者だから最大限の配慮というふうな御意見もいただきました。そういった御意見を真摯に我々受けとめ,方針を決定したわけでございますので,そのあたりにつきましては,何とぞ御理解をいただきたいというふうに考えてございます。 168 ◯副委員長(味口としゆき) それで納得してたら,この陳情出てきてないいうことは再度申し上げておきたいと思うんです。  法律の解釈はともかくとしましてというふうに言われたんですが,ちょっと私も調べてみまして,逐条解説公営住宅法改訂版という本がありまして,これは住宅都市のこの分野の人は,必ずいろんな問題を我々が言いますとこの本を持ってこられるんです。逐条解説にはこう書いてありますと。例えば公営住宅と公営住宅の転居というのは原則認められてませんと。それはこの本の逐条解説でこう述べられているということを大体論拠に挙げられる。そういう本です。  それで,これの110ページを見ますと,こう書いてるんですね。借上公営住宅の供給促進のためには,借上期間満了後の入居者の取り扱いを明確にしておくことが,建物所有者,入居者双方にとって必要であるというようなことが書かれてます。それで,やっぱりこの文書を普通に読みますと,入居者の取り扱いを借上期間が終了,満了後にどうなるのかということをやっぱり明確にしておかないと,それは建物所有者,ここで言うとURですね,入居者というのはもちろん入居者ですが,この双方にとって必要なんだということを明記されてる。やっぱりこの明確にするいう作業をやっぱりやってなかった。現在となってはやってたかどうかわからない,そこにやっぱりこの問題の一番の問題があると思うんですが,この借り上げ満了後の入居者の取り扱いを明確にするいうことを神戸市が怠っていたという認識は長谷川局長,持っておられますか。 169 ◯長谷川住宅都市局担当局長 文書では借上住宅であるというふうなこと,あるいは一部の許可書につきましては,借り上げの期限がしっかりと記載をされてございます。口頭でそのあたりを十分説明したのかどうかというふうなことにつきましては,確認のすべがないのが実態でございます。  契約書に記載のある方につきましては,しっかりとしたやはり我々は手続をとっておるものと認識してございます。ただ,契約書に期限の記載がなくて本当に借上住宅だということしか書面でごらんになってなくて全く知らなかったという方がいらっしゃるとすれば,それは我々の説明不足であったというふうなことじゃないかなというふうに考えてございます。 170 ◯副委員長(味口としゆき) ちょっと踏み込まれまして,そこ大事なとこだと思うんですよ,僕。いろいろあるけども,記載のなかった借上住宅だということだけで20年の期限だとかなんてわからないでしょう。はっきり申し上げて,当時の市の担当者から大体入居者が聞いているのは,これはこういうふうに書いてるけども,20年で追い出すようなことはないですから安心してくださいいう説明を受けたというのが大体入居者の話なんです。今,長谷川局長が言われた,じゃあ借上住宅やいうことがわかってるけども,出る期限も書いてない,20年で出なあかんという説明もなかったいうことについてはどうされるんですか,それも同じような扱いのままなんですか。 171 ◯長谷川住宅都市局担当局長 ですから,これも本当に繰り返しにはなりますけども,再開発事業に御協力をいただいたという事実もございます。それから,ウエルブ6番街の2番館の方につきましては32年の3月で期限が到来する,あるいは3番街の3番館の方につきましては32年の8月で期限が到来するというふうなこともございますので,こういった従前居住者の方々につきましては,借上期限までやはり残り,6年以上ある段階で事実をお知らせして周知をさせていただいて御協力をいただいておるというのが実態でございます。  やはり我々の本意は,本当に住みかえの希望があるところにやっぱり行っていただきたいいうのが我々の本意でございますので,やはり無理なく住みかえていただけるように努めてまいりたいというふうに考えてございます。 172 ◯副委員長(味口としゆき) だから,それで納得できないです。住みかえたくないし,住みかえる必要がないだろうと。それは再開発に協力して受け皿住宅として扱われ,プラスして一方では市営住宅として残れる人がいるのに何で私らだけ住みかえなあかんのかということがやっぱり根底にある。やっぱりそこに最大限の配慮ということを持ち出してやったけども,それでは納得できてないから,この陳情が出ているという,この間の経緯をやっぱり踏まえて,当局の論理も変えていかないとこれはずっと平行線であるというか,こういう陳情は出続けるだろうと私は思うんです。  それで,もう1点だけ言っておきますと,この本の話で,借上公営住宅の入居予定者には,借上期間の満了時における明け渡し義務がある旨をあらかじめ通知しておくことを必要としているという,こういう25条の第2項の問題ですが,こういう規定もあるんです。それで,やっぱりどう考えても明け渡し義務があるんだっていうことをあらかじめ通知しておく必要があるということと,例えば当局が言われている,市とURの間ではそういう締結になってたとか,借上住宅って書いてたとかいうことでは,この25条の2項のところは僕はハードルは乗り越えられへんと思うとるんですが,そこの理解はいかがですか。 173 ◯長谷川住宅都市局担当局長 委員御指摘のとおり,確かに公営住宅法第25条2項には,借上期間の満了時に当該公営住宅を明け渡さなければならない旨通知しなければならないというふうになってございます。やはりこのあたりは,本当に震災直後のやはりどさくさの中で,なかなか契約書のひな型そのものが統一されてなかった,あるいは期限の明記してある契約書もあれば,全く明記されていない契約書もあるというふうなそういう状況であったように私は認識してございます。  そういう不手際がなかったかと言うと,あったというのも事実でございますので,そのあたりを我々しんしゃくした上で今の方針を立てさせていただいたということでございます。 174 ◯副委員長(味口としゆき) もう終わりますけども,やっぱり不手際があったということを認めておられるんだったら,そこはやっぱり完全予約制の中で考えるということ自身に無理があるので,私はいろんな方法があると思うんです。12団地と同じように買い上げる。しかもばら借りで今やったら済むでしょう。だから,やっぱりそういう方法も市としては検討していただきたい。強く要望して終わります。 175 ◯委員長(坊池 正) 他にございませんか。 176 ◯委員(浦上忠文) そこに局長と長谷川さんが座っておられまして,その前は鳥居さんと遠藤さんが座っておられまして,何回も何回も言ってきたことなんですが,先ほど長谷川さんが,20年というはっきりとした基準,どさくさしてたからなかった。そういうことじゃなくて,基本は,実際この目で聞いたから知ってるんですが,本町公園を長い間占拠してた兵庫県被災者連絡会というおじさんがおりまして,本町公園を退去してもらうために前野助役と当時の復興本部長が本町公園へ行ったわけです。私はここのくけれども,あの借上住宅で20年って言うとるけど,20年たったら追い出すようなことはないわな。当たり前やないですかと,これだけの震災に遭って──20年は法のもとですから20年と言ってる場合もありますが,20年たってそんなことは絶対しませんと言われたんです。あれ録画しといたらよかったな,紙に交わしといたらよかったなと後で思うぐらいですが,そんなことはせんやろうと思とったんです。それが22年のマネジメント計画でいきなり20年という期限が出てきて,それからあと4年ぐらいずっともめてますよね。  それは20年いう時間は長いですよ。例えば私18歳のときに東京オリンピックがありましたけど,あれ焼け野原になった日本がようあそこまで復興した。あれで18年です。18年先なんかどうなるかわからんみたいに思とった。当時の神戸市の担当者の皆さんも,あれだけの震災になって熱い思いで,そんな20年やけど,そんなこと絶対やれへんと言うとったんが,やがてそういう人らが皆役所を去っていって,さあ財政の問題でどうしようかとなると,そうや,市営住宅の借り上げ,あれ何とかしたら何となくいけるん違うかというふうなことになったんやないかと私は思ってるんです。  だから,鳥居さんでも遠藤さんでもずっとそう言うてきましたが,鳥居さんはああいうタイプの方ですから,そういうときになると黙って早く委員会終わりゃええなという顔されてて,遠藤さんは時々,非常に人柄のええ人ですから,あれやこれや言いながら,そういうことも話し合ったんですが,とにかくこの20年の問題は,この陳情にかかわらず,本当に神戸市として真面目にですよ,当時はそういう気持ちでしたいうぐらいの発言を,怒られようが何しようが一回されたらどうかと思うんですが,私の今の意見について感想を聞かせていただければありがたいです。 177 ◯長谷川住宅都市局担当局長 本当に当時,先ほど委員おっしゃいました被災者連絡会の方と市の幹部との間でどういった話があったのかというふうなことは我々承知もしてございませんし,議事録もございませんので,今となってはどういう趣旨で申し上げられたのかというふうなことはわかるすべもないわけでございますが,やはり例えば全ての借上住宅が──仮に私が当時の幹部であるとすれば,全ての借上住宅を対象に延長ありきというふうな話をしたんではないんじゃないかなというふうに思います。やはりその中には要配慮──必要な高齢者もいらっしゃる,障害者の方もいらっしゃるでしょうと,そういった方を無理に転居していただくようなことはしないというふうな気持ちでおっしゃられたんではないかなというふうに思います。  何よりやはり20年たてばURさんに返す,民間のオーナーの方に返すというふうな約束を私たちしております。返される皆さんにとっても,やはり相続の問題ですとかいろんな問題があって,本来であれば延長したいんだけども,どうしても返していただかなきゃいけないというふうなそういうお気持ちの方もいらっしゃいます。ですから,借り上げ全てを延長ありきというふうな発言ではなかったのかなというふうには感じてございます。これはあくまでも憶測でございます。
     ただ,契約期間が20年であるということを明示していないというふうなことにつきましては,やはり十分に説明できてなかった部分があったのではないか。それから,契約書に書いていないということであり,この点につきましては,十分な対応ができていなかったと今となっては認識をさぜるを得ないというふうに私自身考えてございます。  ただ,例えば法律的には,借地借家法を見ましても,1年なり6カ月前に入居者の方に期限を明示するというふうなことになっていますので,やはりそういう法律があるからということではございませんが,やはり5年,6年前から,この住宅は20年をもって返還をさせていただく住宅ですというふうなことを改めて我々説明をしておる。そこに入居者の方御自身は複雑な気持ちが本当におありやと思いますし,場合によっては市にだまされたというふうなお気持ちを持たれる方もいらっしゃるかわかりませんけども,そういったお気持ちは私ども本当に真摯に受けとめながら丁寧に対応していきたいというふうに考えてございます。 178 ◯委員(浦上忠文) もうしゃべるのんやめとこ思うたんですが,ちょっとひっかかるとこがあるんで言うときますが,22年のマネジメント計画で問題になるまで神戸市は何にも皆さんに言うてないんです。住んでる皆さんも文句言うてないです。22年になって,あれ実は出ていくんですよ言うてから問題が起こってきてるんです。20年たって出ていくんやったら,できたときから延々と常に市民にPRしてきたらよかったんやないですか。22年からですよ,問題出てきたんは。そのときにあれは20年のやつやっぱりちゃんとしようやいうことになったん違いますか。それだけちょっと。 179 ◯長谷川住宅都市局担当局長 2次のマネジメント計画,御指摘のとおり,22年の6月に最終決定をしたわけでございますけども,我々,その当時,私は意思形成の過程におりませんでしたけども,資料をいろいろ見てみますと,市内部の検討段階では,借上住宅の返還を基本方針としたやはり素案を土台にしておった。市内部ではやはり返還というふうなことを基本としながら,募集のパンフレットにも20年というふうにやはり書いてございますので,もちろん20年で返還をいただくというふうな基本方針を持っておったというふうなことが確認できてございます。借上住宅の返還に伴う住みかえの方法についても,当時いろんな議論をしてございます。改めてこの22年の6月に借上住宅の返還を位置づけておるというふうに考えてございます。  許可書の中での85%には20年という記載がきっちりと書いてございます。残りの15%については,残念ながら記載されていないというふうなことで,これは私先ほど申し上げましたように,反省の余地があるんではないかなというふうに考えてございます。 180 ◯委員長(坊池 正) 他にございませんか。  (なし) 181 ◯委員長(坊池 正) 次に,報告事項,平成25年度神戸市各会計予算繰越しの報告のうち,住宅都市局関係分について御質疑はございませんか。  (なし) 182 ◯委員長(坊池 正) 次に,報告事項,第3回神戸の都心の『未来の姿』検討委員会等の開催について御質疑はございませんか。 183 ◯委員(かわなみ忠一) 資料を拝読しました。いろんな声が上がってきているなという気がするんですけども,私からちょっと御質問したいのは,取りまとめなんですね。今年度中にビジョンを取りまとめるということが書かれています。そして,再整備基本構想も今年度中をめどにということが書かれているんですけども,非常にイメージからするとタイトな感じがするんですけども,果たして本当に今年度中におまとめになるのか,あるいは少し期をまたいででもよりよいものをつくり上げるのか,その辺の取りまとめのイメージをちょっとお伺いしたいんですが。 184 ◯山崎住宅都市局長 委員御指摘のように,スケジュール的には非常にタイトでございます。それはもう間違いはございません。ただ,今現在の我々の目標としては,何とか年度内にビジョンも,それから三宮の再整備構想も含めてまとめていきたいというふうに思ってございます。  ただ,かなり多岐にわたると──特にビジョンのほうは多岐にわたるというようなこともございますし,今現在はいろんな方から御意見をお伺いをしてると,そういうことを踏まえて神戸市としてこういうふうにやりたいということを市民にお知らせをするということでございますので,そのあたりはいろんなやっぱり御意見の中で相反するような御意見も出てこようかというふうに思いますので,そういったことをしんしゃくをいたしますと,全ての項目がきっちりビジョンとして示されるかどうかという点については,これは私の個人的な今のところの感想でございますけれども,若干やっぱりそういうところでうまく表現ができないという部分もひょっとしたら出てくるのではないかと。  ですから,ある意味では書くのは書きますけれども,例えば濃淡が出てくるとか,ある地域は割と将来像がはっきりしてるんで将来像は示せるけれども,ある地域については余り形が固まらないでぼわっとしたものになるとか,そういういろんな濃淡が出てくるようなものもあるんではないかなというふうに考えてございまして,そういう意味では,一たん取りまとめをした上で,また次年度以降いろんな要素を勘案をしながら,ビジョンの改訂ということになるのかちょっとよくわかりませんけれども,そういった形になる可能性があるかもしれないなというふうな感じは持っております。ただ,今の時点では,冒頭申し上げましたように,何とか今年度内にまとめようというふうな気持ちで我々としては作業をさせていただいておるというところでございます。 185 ◯委員(かわなみ忠一) この年間スケジュール案というのを拝見しますと,まとめるのとこで市民意見募集,パブリックコメントって書いてあるんですけども,やはり今,局長おっしゃられたように,びしっと決めるんではなくて,改訂案というか,よりよいものを次年度にも持ち越せるような体制をぜひつくっていただきたいなと思います。  先ほどの桜の宮住宅の建てかえ事業じゃないですけども,一回やっぱり方針を出して,そこでこれもいろんな意見があって変えられてまた方針つくってらっしゃいますけども,やはりお示しされるのをできるだけ前広に議会や市民に提示していただいて,それをベースにやっぱりたたき上げていかないといけないと思いますので,できるだけいろんな材料を我々に早く見せていただきたいなと思いますので,これは意見として申し上げますが,何かそれに関してコメントがあればお願いします。 186 ◯山崎住宅都市局長 久元市長就任後,やっぱり神戸の明るい未来を市民に示したいと,こういう思いでつくっておるものでございますから,そういうことで言いますと,やっぱり市民の意見を,皆さんの意見をいかに広く取り入れるのかと,これは非常に今後作業の中で1つの大きな命題というふうになっているというふうに思います。  そういう意味で300人参加のワールドカフェというようなことをもう既に実施をいたしておりますし,それから10月に入りまして市長を交えた対話フォーラムでありますとか,それからより専門家の意見を聞くようなシンポジウムとか,いろんな形で広報・広聴・イベントをやるということと,あわせましてやっぱりインターネットでの意見募集というようなことも最近はいろんな形で皆さん意見を出していただけますから,これも非常に重要な媒体であるなというふうに考えてございまして,そういったことも含めましてできるだけ委員もおっしゃいましたとおり,幅広に御意見をいただいた上で我々としてまとめていくということについて,今後とも努力をしてまいりたいというふうに思っております。 187 ◯委員(かわなみ忠一) 幅広にというお答えでしたけども,前広に前に前にそういう材料を提供いただきたいなと思います。これは意見として申し上げますので,以上でございます。 188 ◯委員(軒原順子) 300人会議,ワールドカフェが行われたということで少し資料の説明があったんですけれども,当日,小学生も参加をされているということで,ちょっとどんな雰囲気だったのかお聞かせいただきたいのと,よかった点,また気がついた点があれば教えていただきたいと思います。 189 ◯山崎住宅都市局長 この300人会議というのを企画をいたしましたときに,私,実は本当に300人集まるのかなという非常に危惧を持っておったんですけれども,ふたをあけてみますと300人を超える方が参加をいただいたと。しかも御説明いたしましたように,小さなお子様から89歳の高齢の方までということで非常にたくさんの方に御参加をいただいたということでございます。  実は私もこの会議に参加をさせていただきまして,参加者の一員として議論をさせていただきました。その中でやっぱり感じましたことは,本当に皆さん神戸のことを愛している,神戸をよくしたいという思いを持った方が集まっていただいたなということを身をもって感じました。この点は,市長も当日,兵庫で不発弾の処理がございましたので終了間際に参加になったんですけれども,市長も参加された方々と意見を交わされて本当にいい意見交換ができたというふうなことを申しておりました。最後の挨拶には,また別の機会にやりたいというようなこともおっしゃっておりまして,そういう意味では非常に意義のある会議であったのではないかなと思ってございます。  本当にたくさんの意見をいただきまして,代表的な意見は,先ほどちょっと御紹介をいたしましたけれども,とにかく意見の大半は,やっぱり何とか神戸をよくしたいと,明るくしたい,本当に住み働きする上で輝くような都市にしていきたいと,そういう熱い思いを持った御意見がたくさん寄せられたということでございまして,そういった結果をこれからまとめていきますビジョンなりにできるだけ反映をさせていただきたいというふうに考えてございます。 190 ◯委員(軒原順子) ありがとうございます。  意見の中にも,まざらない個々が集まってできる神戸独自の雰囲気を大切にすべきとか,こういう意見もありまして,本当に神戸は9区それぞれ個性があるかなと思うんですけれども,それが本当に神戸独自のまたまざらない部分と,またまじっていい雰囲気が出る部分としっかりと皆さんの意見を生かしていただきたいと思いますので,今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございます。 191 ◯副委員長(味口としゆき) ちょっと幾つかだけ聞かせていただきたいと思います。  1つは,この第3回神戸の都心の『未来の姿』検討委員会で初めてといいますか,将来ビジョンのコンセプト案が出てきたと思うんです。それで,ちょっとどういうふうに理解したらいいのかなと僕もわからないので教えていただきたいんですが,人を魅了するクリエーティブな活動と個性あるライフスタイルを実現できる都市,ちょっとどんなイメージというか,どういうふうに考えていますか,局長,答えてください。 192 ◯三島住宅都市局担当部長 すいません。こちらのほうは私のほうから回答させていただきます。  まず1つが,都心ということにつきましては,やはり神戸が都市間競争に勝ち残るということでいきますと,やはりイノベーション等,そういう活動が都市の中でなかってはいけない。その中でクリエーティブな活動がなかってはいけないということで,そういうことで人を魅了するクリエーティブな活動がある都市であるべきだろうというのが1つでございます。  それと,もう1つが,やはり神戸のまち,先ほど言われました300人の市民会議とか,こちらにございます検討委員会並びにあと主観的なデータ,神戸の今置かれているデータをスワット分析等いたしまして,その辺のことから見ますと,やはり神戸というのは非常に住みやすい,心地よいまちやということが言われております。そういう中でやはり神戸というのは住みやすいまち,心地よいまちということで,その中で個性ある生活,暮らし,営みができるということで,そこを推し進めるべき都心であるべき,都市であるべきということがありましたので,個性あるライフスタイルを実現できる都市,この2つを大きなコンセプトの案といたしまして今回提案をさせていただいております。 193 ◯副委員長(味口としゆき) そういう説明は誰がしたんですか。 194 ◯三島住宅都市局担当部長 この検討委員会のときに,今現在お手元の資料の7ページでございますが,この7ページの将来ビジョンのコンセプトの案を御説明するときに,主観的データと客観的データを用いまして,その辺のことを踏まえまして,先ほどの人を魅了するクリエーティブな活動と個性あるライフスタイルを実現するという都市を目指したいということを御説明させていただきました。詳しい詳細の内容までは──そのときはできるだけ議論をさせていただきたいということで詳しい説明は割愛させていただきましたが,その説明はさせていただいております。  この資料につきましては,検討委員会の方に事前にお配りさせていただきましたので,事務局から質問等ございましたら事前に説明するという体制をとらせていただいております。 195 ◯副委員長(味口としゆき) それで,人を魅了するクリエーティブな活動と個性あるライフスタイルを実現できる都市として,これからも選ばれ続けという文書があるんですが,これからも選ばれ続けるのは誰に選ばれ続けるんですか。 196 ◯三島住宅都市局担当部長 これからも選ばれ続けるというのは,やはり先ほど申しました都市間競争ということがございますので,まずは1つは神戸市以外の市外の方にも選ばれ続けると,それと神戸に住んでいただける市民をふやすということからも外の方ですね。それとやはり今現在住んでおられる市民の方が住み続けていただけるということで,神戸市民の──今現在市内の方,この両方に当てた言葉だと認識いたしております。 197 ◯副委員長(味口としゆき) もう1つ,その下に神戸市域のみならず,その周辺も牽引する都市,これは具体的にはどういうことですか。 198 ◯三島住宅都市局担当部長 これにつきましては,やはり神戸というのは,神戸,大阪,京都,この3つを踏まえてメガリージョンということで関西圏を引っ張っていかなあかんという話もございます。そういう中で神戸の役割ということにつきましては,神戸のみならず,周辺都市も牽引していくような活動も必要だということでこの文言を入れさせていただいております。 199 ◯副委員長(味口としゆき) ちょっと別の話します。300人会議の話なんですが,先ほども質問をされたようですが,市長の挨拶の中で,1つは,すぐにこれと同じカフェを実現するのは無理かもしれませんが,また少し時間を置いて開催しましたら皆さん参加してくれますかと,こう呼びかけているんですが,すぐには無理でももう1回こんなカフェをやるという理解でいいんですか。 200 ◯三島住宅都市局担当部長 先ほど申し上げました,市民の意見を幅広く御意見を聞かせていただこうといいますと,やはりビジョンなり,三宮の基本構想を進めていく段階段階の検討をする内容がございます。そういう形で今回は300人会議というワールドカフェ方式をとらせていただきましたが,次回につきましては,市長との対話フォーラム,それでもう少し具体的に検討を進めていく段階につきましては,専門家を踏まえたシンポジウム,そういうものをやっていきたいということを考えております。  そういう形で市長のほうがワールドカフェと申し上げましたのは,三宮だけに限らず,いろんなとこで機会を設けて,そういうことをすれば参加していただけますかということを呼びかけたということで認識いたしております。 201 ◯副委員長(味口としゆき) もう1つ,市長は,私たちも皆さんからの意見が言いっ放しにならないように少しずつでも神戸市政の中に取り入れて頑張っていこうと思ってるという,こういう文言があるんですが,対話フォーラム以外に市民の皆さんの意見を取り入れる,そういう何と言うんかな,どういうことをやっていくのかというのを考えておられることがあるんですか。 202 ◯三島住宅都市局担当部長 まずは市民のいただいた声を反映していくという形につきましては,今回,昨年の12月からアンケート調査をさせていただいたもの──意見募集ですね,させていただいたものや,検討委員会の第2回に合わせましてインターネットを活用した意見募集並びに今回の300人の市民会議等ございました。その中のものを,それぞれの意見を中身を見まして,今回の主観的なデータのほうに分析をかけさせていただきまして方向性というのを出してきたというのがございます。  今後もインターネットなんかを使いまして,その場合場合の状況とか,その辺で意見の募集等必要があればさせていただきたいと思っておりますし,その中でいただいた意見を段階の検討に使っていきたいと考えております。 203 ◯副委員長(味口としゆき) ちょっと私,三宮の周辺歩いてみて近くの商店とか知り合いのとこも行ってみたんやけども,やっぱりよく言われのは,新聞で見る以上のことは余りわかってませんと,どないなるんか全然わかりませんという意見が商店の方からたくさん出たのが大体大きい意見だったんですね。ですから,確かにカフェやったり,いろいろやったりするのはいいんですけども,300人というのは本当に一部の一部だと思うんですね。ですから,やっぱりあの周辺で働いたり,住んでおられる方にどう意見を求めていく,先ほどの話じゃないけども,決まったことを伝えるんではなくて,どういうふうになるのかということを参画していただくいうか,そういう観点でもうちょっと進める必要があると思うんですが,そういう点で考えておられることなんかはありますか。 204 ◯山崎住宅都市局長 地元の御意見ということで言えば,この将来ビジョンの検討委員会にしましても,三宮の構想会議にいたしましても,中心となります三宮地区のまちづくり協議会の代表の方に入っていただいて御議論をいただいておると。このまちづくり協議会,例えば三宮東でありますとか,あるいはセンター街でありますとか,元町のほうでありますとか,いろんな協議会があるんですけれども,その協議会の代表として出ていただいている方は,やはり地域の意見を踏まえて出席をしていただいて,地域の代表として御意見をいただいておるということでございますので,委員の数としては限られておりますけれども,その背景にはたくさんの商売をされている方,事業者の方の御意見も踏まえて御意見を出していただいておるということかと思います。  それから,今後どういう形でやっていくのかということにつきましては,先ほど御説明したようないろんな形での広報・イベントがございますので,そういったことをできるだけ幅広にやっていくということと,あわせまして最後にはパブリックコメントというようなことでちょっと書いておりますけれども,ある程度何か方向性がまとまった段階で広くまた再度市民に御意見を聞いて中身をさらに高めていくと,こういうような作業も予定をしておりますので,先ほど申し上げましたように,とにかくやっぱり市民の皆さんの意見をいかに広く聞いていくかということが非常に大事だというふうに思っておりますので,この点につきましては,引き続き努力をしていきたいと思ってございます。 205 ◯副委員長(味口としゆき) 終わりますけど,まち協の代表とか,そういう方が検討委員会に入っておられると。もちろんそれはそうだと思うんです。ただ,さっきの桜の宮の話なんかもそうですし,いろんなことでね,もちろん自治会やまち協の方とかは,そういう地域を代表されてる方々が入るというのももちろん大事なんです。ただ,一方で,いろんな方が──その人が全部意見集約しているわけではないですからね。ですから,やっぱりもう少し丁寧にというか,全体が──言えば物すごいビッグプロジェクトですからね,三宮の再開発というのは。だから,やっぱりそれはまち協の代表が入ってるから,周辺の方々が入ってるからということにとどまらずに,もう少し市としても工夫すべきではないかなと思います。それは要望して終わります。 206 ◯委員長(坊池 正) 他にございませんか。  (なし) 207 ◯委員長(坊池 正) 次に,この際,住宅都市局の所管事項について御質疑はございませんか。 208 ◯委員(大かわら鈴子) 市営住宅の共益費にかかわってお聞きをしたいと思います。  今回の7月1日付で市営住宅兵庫・長田管理センターから送られた共益費の収支実績のお知らせなんですけども,これちょっと事例でお聞きしているのは,番町住宅38,39号棟なんですが,管理人さんのとこに届いたときに見てびっくりされたそうなんです。というのが,この表を見ましたら,繰越額がマイナスの191万3,329円になっていたんですね。ほかの住宅ではマイナスの46万3,406円,何でこんなことになっとんやという話になって,管理人さんがセンターに問い合わせをしたら,後日,繰越額がプラスの22万3,354円という訂正のものが送られてきたということなんですけども,なぜこのような間違いが起こったんでしょうか。 209 ◯西元住宅都市局住宅部住宅管理課長 先生には御迷惑かけております。申しわけございません。  明らかに引き継ぎと,それから中身の精査ミスでございます。繰り越しの額等につきましては,今現在ございませんけれども,話は聞いておりまして,繰り越しの額,それからどれぐらいの額を徴収しているかという部分について間違いがございました。それで訂正をさせていただいてございます。  以上でございます。 210 ◯委員(大かわら鈴子) これすごく重大なミスだと思うんですね。引き継ぎの問題ということで言われたんですけど,じゃあちゃんと引き継ぎがされてなかったということなんですかね。ちょっとそれ確認したいのと,それから指定管理が変わったというのもあるんかもしれませんけども,兵庫・長田で言えば,どの範囲で市営住宅のこういう問題が発生したのか教えていただきたいんですが。 211 ◯西元住宅都市局住宅部住宅管理課長 番町住宅のはお伺いしておりまして,申しわけございません。何件かあったかも──ちょっと記憶ございませんけれども,その部分につきましては,指定管理のほうに再度精査させまして,間違っている部分につきましては再度お知らせをしているというところでございます。  以上でございます。 212 ◯委員(大かわら鈴子) 精査の結果がわかったら,また教えていただきたいと思うんです。住民の方にもしっかりと訂正の分も含めてお知らせをしていただきたいというふうに思います。  それから,共益費の取り扱いについてなんですけども,これは入居者の方から共通の部分の共益費を集めているということなんですが,収支について管理人さんだけではなくて,入居者全員に知らせることは当然必要やと思うんですけども,このあたりはいかがでしょうか。 213 ◯西元住宅都市局住宅部住宅管理課長 管理人さんにお知らせしているのと,それから各棟の掲示板のほうに張ってる場合,それから管理人さんによりましたら,各戸に配布している場合,いろいろとあると思ってございます。掲示板には張ってるというふうには理解してございます。  以上でございます。 214 ◯委員(大かわら鈴子) それがされてるとことされてないところがあるようにお聞きもしております。今,管理しているところは指定管理が変わったんですけども,以前のときは収支の分さえ送られてきていなかったというような住宅もありました。こういうところがあれば本当に中身が何なんかわからないんですよね。やっぱりそのあたりはきっちりと確認をしていただきたいというふうに思います。  それから,支出の内訳についてもちょっとお聞きしたいんですけども,この事例で見ますと,例えば電気代やとか,清掃委託費とか,消耗品だとか,詳細について入居者が閲覧できる仕組みが,何かそういうものが必要になってくるんではないかと思うんですけども,そのあたりはいかがでしょうか。 215 ◯西元住宅都市局住宅部住宅管理課長 共益費につきましては,入居者の方で決めてございますので,自治会で共益費を徴収されている場合には,基本的には中の合意を得てやっていただいているというふうに思います。一括徴収で市が家賃とともに徴収する場合につきましては,入居者の皆さんの4分の3の同意を得て徴収をしておりますので,例えばこの項目を共益費で負担するのかとか,そういった中身につきましては,自治会がございましたら自治会等の方と従前の金額と,それからどういう取捨選択をされるかという協議をしながらやっておるというふうに理解してございます。  以上でございます。 216 ◯委員(大かわら鈴子) といいますのは,中身についてちょっとお聞きをしましたら,かなり高いところもあれば安いところもあるというような事例が出てきてるんですね。例えばそういう消耗品ですとか,そういうものについて4倍ぐらい差がついてるところもありますし,それから防犯カメラの設置についてのリース料なんですけども,ある住宅では29万8,662円のところもあるんですけれども,違う住宅では7万3,500円。こういうふうにかなりの差が同じ設備でも出てきてるんですね。なぜこういうふうな費用が大きく違うのでしょうか。 217 ◯西元住宅都市局住宅部住宅管理課長 詳細につきましては把握してございませんけれども,基本的にどういう──例えば個数とか──防犯カメラの個数とか,防犯カメラの性能の度合いとかいうのがございますので,例えば余りにも高いところであれば,もうちょっとリース料の安いところにしていただくとか,そういった部分については,もしいろいろと中身につきましてもし相談をしたいということであれば,我々,指定管理者のほうに言っていただければ,ほかのところではこうしてますというようなことを御相談に応じれるというふうに思ってございますので,遠慮なく御相談いただければというふうに思ってございます。  以上でございます。 218 ◯委員(大かわら鈴子) この費用の高い,低いというのは共益費の値段にかかわってきますので,やっぱり削減できる方向ということでぜひ進めていただきたいなというふうに思います。  それから,共益費が入居者の方から集められたものだと──入居者のものであるということであれば,やっぱり収支決算ですとか,そこでの繰越金とか剰余金とかが出てくると思うんですけども,入居者の総意があれば返金とか──たくさんたまってるとかいうところがあれば,皆さんの総意がとれれば返金するということも可能だと思うんですけども,このあたりちょっと確認をしておきたいんですが。 219 ◯西元住宅都市局住宅部住宅管理課長 共益費は皆様の──入居者の方のお金でございますので,例えばあまりにも余るということであれば,金額を下げるとかといったものも可能だというふうに理解してございます。 220 ◯委員(大かわら鈴子) わかりました。これについてもまた状況に合わせてやっぱり御相談しますので,ぜひ積極的に相談に乗っていただきたいというふうに思います。  今回の共益費のミスの問題とか,それから入居者のものである共益費の使い道ですとか,こういうことについて本当に管理センターが扱っているということでこういうことが起きてると思うんですけども,中身についてはちゃんと知らせていくということで説明責任をしっかりと果たしていただきたいと思いますので,よろしくお願いします。 221 ◯委員長(坊池 正) 他にございませんか。 222 ◯委員(大かわら鈴子) すいません。ちょっと1つ聞くのん忘れていました。  市営住宅の集会所の問題でもうちょっとだけお聞きをしたいんですけども,先ほど共益費についてもお聞きしたんですけども,これにも関連するんですが,市営住宅の集会所の運営について,今どういうふうに会計などされているかちょっと確認をしておきたいんですが。 223 ◯西元住宅都市局住宅部住宅管理課長 集会所につきましては,市営住宅の入居者の共同施設ということでございますので,入居者の方々で集会所管理運営委員会というものを自治会とは別につくっていただきまして,そこで収支をチェックをして入居者の方に報告するというような形で運営されてございます。  以上でございます。 224 ◯委員(大かわら鈴子) ということは,別に集められているということなんですね。 225 ◯西元住宅都市局住宅部住宅管理課長 そうでございまして,集会所の管理運営委員会で例えばこの辺にこの方が団体とか使いたいということでございましたら,集会所の管理運営委員会の会計の方に──まず申し込みと,それから会計の方にお金を支払うというような形で運営がされてございます。  以上でございます。 226 ◯委員(大かわら鈴子) これ別会計ということで集められているというとこでちょっと今問題が起きてるんですけども,例えば市営住宅の共益費,一括徴収をされているところがかなりふえてきてると思うんですが,役員の高齢化ですとか,自治会が成り立たなくなっているとか,そういうところが出てきています。だから自治会費も集められないし,集会所の運営費が集められなくなってるという現状があるんですけども,こういうことについては御存じでしょうか。 227 ◯西元住宅都市局住宅部住宅管理課長 集会所につきましては,管理運営委員会を設置できないということで集会所が使われていない住宅もあるというふうには聞いてございます。 228 ◯委員(大かわら鈴子) ふれあい住宅なんかでもそうらしいんですけども,せっかくつくられた集会所が全く利用できてないと。地域で言えば,そこが唯一のコミュニティーの場所だというような位置づけのところもあるらしいんですね。あんすこの行事を行ったり,いろいろと活用をこれまでされてきたのにそういうことができなくなったと。指定管理者に相談したら,もう閉めたらいいじゃないですかみたいなことしか言ってくれないと。ちょっとこれはおかしいと思うんですね。費用の問題のこともありますし,それから入居者の皆さんのコミュニティーの問題,こういうことも考え直してちゃんと憩いの場として活用できるように市としてやっぱりするべきではないかと思うんですけども,このあたりいかがでしょうか。 229 ◯西元住宅都市局住宅部住宅管理課長 繰り返しになりますけれども,集会所というのは,入居者のための共同施設でございます。入居者の方に運営をお願いしたいというふうには思ってございます。ただ,委員御指摘のように,例えば使いたいというようなところがございますので,そこの部分につきましては,高齢化している住宅多々ございますけれども,その中でも有志の方にやっていただけないかというふうなことも考えられないかということでちょっと頭を悩ましているところでございます。市がやるという部分については,ちょっとなかなか難しいかなというふうには理解してございます。  以上でございます。 230 ◯委員(大かわら鈴子) もともとの意味合いから考えましても,積極的にちゃんと憩いの場として活用できるように支援をちょっと考えていただきたいというふうに思います。要望しておきます。 231 ◯委員長(坊池 正) 他にございませんか。  (なし) 232 ◯委員長(坊池 正) 他に質疑がなければ,住宅都市局の審査はこの程度にとどめたいと存じます。  当局,どうも御苦労さまでした。  なお,委員の皆様におかれましては,住宅都市局が退室するまで自席でお待ち願います。 233 ◯委員長(坊池 正) それでは,これより意見決定を行います。  最初に,予算第23号議案平成26年度神戸市一般会計補正予算のうち,本委員会所管分に関してはいかがでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 234 ◯委員長(坊池 正) それでは,本件は原案を承認することに決定いたしました。  次に,予算第25号議案平成26年度神戸市市街地再開発事業費補正予算についてはいかがでしょうか。  (「異議なし」の声あり)
    235 ◯委員長(坊池 正) それでは,本件は原案を承認することに決定いたしました。  次に,予算第26号議案平成26年度神戸市営住宅事業費補正予算についてはいかがでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 236 ◯委員長(坊池 正) それでは,本件は原案を承認することに決定いたしました。  次に,第77号議案損害賠償額の決定及びこれに伴う和解の件についてはいかがでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 237 ◯委員長(坊池 正) それでは,本件は原案を承認することに決定いたしました。  次に,第78号議案神戸市民の住環境等をまもりそだてる条例の一部を改正する条例の件についてはいかがでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 238 ◯委員長(坊池 正) それでは,本件は原案を承認することに決定いたしました。  次に,請願第44号について,各会派の御意見をお聞かせ願います。  民主こうべさん。 239 ◯委員(川内清尚) 民主こうべ政策議員団です。  この件につきましては,いろいろと請願に対する神戸市の考え方も伺いました。それから質疑応答をしていく中でのいろいろな考え方も伺いました。全体的には,団地全体の基本方針は,これら市営住宅の入居者や周辺住民の意見を十分に踏まえ策定したものである。  それから,基本方針については,ニュース等で市営住宅の入居者や周辺住民にお知らせするとともに,1期の建てかえ事業については,ことし7月に1期入居者,8月に周辺自治会役員に実施方針の概要を説明していること,それから,今後も建てかえ事業の進捗に合わせて適宜市営住宅の入居者や周辺住民に丁寧に説明し,御意見をいただきながら取り組む予定であるということをお聞きをしており,当局の考え方,神戸市の考え方を了として,本日は結論を出さないことに主張します。 240 ◯委員長(坊池 正) 公明党さん。 241 ◯委員(軒原順子) 請願第44号につきましては,神戸市は大規模団地,桜の宮住宅の建てかえにおきまして,まちづくりの観点が必要と考え,入居者や周辺自治会の皆様等へ何回にもわたり説明会を開催してきたところです。団地南側の1期事業は,お年寄りや子育て世代が安心して暮らせるように市営住宅の整備や余剰地の活用などを一体として民間のノウハウを活用するPFI事業として取り組むとしています。引き続き,住民の皆様の意見を聞きながら,この長期事業が計画どおり進み,住民の皆様に安心していただけるよう取り組んでいくとのことですので,本請願につきましては,結論は出さないこととさせていただきます。  以上です。 242 ◯委員長(坊池 正) 自民党神戸さん。 243 ◯委員(石丸誠一) 当局の説明よしとして結論出さず。 244 ◯委員長(坊池 正) 自由民主党さん。 245 ◯委員(かわなみ忠一) 自由民主党は結論を出さないとさせていただきます。  理由は,当局の説明及び本日の御議論を聞き,請願者が言っておられる1と2は神戸市より地域住民の方々に配慮の上進めようとしているように見受けられます。そのため,今の段階であえてこの請願を採択する理由が見当たらないため,様子を見守る意味でも結論を出さないことといたします。  以上です。 246 ◯委員長(坊池 正) 日本共産党さん。 247 ◯委員(大かわら鈴子) 採択をお願いします。  質疑の中でも明らかになりましたけども,なかなか具体化がまだまだされていないというこの段階ですので,あえてやっぱりこの請願者の皆さんが言われているように,市民の声をしっかりと取り入れたまちづくりということは当然重要になってくると思います。その意味でも今回も採択をお願いします。 248 ◯委員長(坊池 正) 住民投票☆市民力さん。 249 ◯委員(浦上忠文) 採択でお願いします。  趣旨は,日本共産党さんと一緒でございます。 250 ◯委員長(坊池 正) 以上のように各会派の御意見は,採択,結論を出さないの2つに分かれておりますので,これよりお諮りいたします。  本請願について,本日の委員会で結論を出すことに賛成の方,念のため申し上げますと,採択の結論を主張される方は挙手願います。  (賛成者挙手) 251 ◯委員長(坊池 正) 挙手少数であります。  よって,本件は,本日は結論を出さないことに決定いたしました。  今定例会中に今後予定されている委員会がありますので,次回の委員会で改めてお諮りすることにいたします。  次に,陳情第228号について,各会派の御意見をお聞かせ願います。  民主こうべさん。 252 ◯委員(川内清尚) 民主こうべは,ウエルブ六甲道住宅6番街2番館及び3番街の3番館の従前居住者の方については,再開発事業に御協力いただいたという経緯から,最大限の配慮をするということとしており,また,完全予約制の実施に当たっては,入居者の方お一人お一人の御事情を十分に把握するとともに,丁寧できめの細かい対応を行うことにより,無理のない住みかえと居住の安定を図っていきたいと考えているという当局の考え方を了として,審査打切といたします。 253 ◯委員長(坊池 正) 公明党さん。 254 ◯委員(軒原順子) 陳情第228号につきまして,ウエルブ六甲道住宅については,震災復興のため市街地再開発事業を早期に実施する必要があったこと,また,財政的な事情から3棟のうち2棟についてURに協力いただき,借上住宅として供給しています。入居者の方につきましては,20年で転居と市が決定した日時等は資料等から確認できないとのことでありますが,URと市が締結した契約書には20年間借り上げることが明記をされているとのことであります。また,六甲道南再開発における事業計画説明会等で2棟が借上住宅であることを説明しているとのことであります。住民の方には,平成24年に説明を行い個別相談会を実施しております。市としても住民の皆様には再開発事業に御協力いただいたという経緯から,完全予約制においても移転の期限の上限を設けないと一定配慮されており,今後もきめ細やかな対応を行っていくということでありますので,本陳情は審査打切とさせていただきます。 255 ◯委員長(坊池 正) 自民党神戸さん。 256 ◯委員(石丸誠一) 当局の検討した内容を十分に尊重し,審査打切とさせていただきます。 257 ◯委員長(坊池 正) 自由民主党さん。 258 ◯委員(かわなみ忠一) 審査打切とさせていただきます。  理由は,陳情項目で陳情者は神戸市からの説明を求めておりますが,当局からの報告では,十分な機会を持ち真摯に説明をしているように見受けられます。また,先ほどの当局からの説明で,従前居住者の方には最大限の配慮を行うことを市は約束し,実施していくとしています。したがいまして,本陳情は打ち切りとさせていただきます。 259 ◯委員長(坊池 正) 日本共産党さん。 260 ◯委員(大かわら鈴子) 採択をお願いします。  この問題は,再開発に協力をされた住民の方々が受けている本当に差別的な待遇ということで言われています。3棟中2棟が20年で転居ということ,本当にこれはおかしいと皆さんが思われていることやというふうに思います。市が誘導してこういうことが起こってるわけですから,当然責任として説明もするべきであるし,やっぱり継続入居ということも当然考えていくべきだということを思います。採択をお願いします。 261 ◯委員長(坊池 正) 住民投票☆市民力さん。 262 ◯委員(浦上忠文) 採択をお願いします。  特に先ほど質問者が問題にしていたように,陳情に対する答えとしての文書が,国語力というか,何と言いますか,ようここまでちょっとずつずらしながらずらしながらできるなということの反省を含めて考えていただきたい。そういう意味で採択をお願いします。 263 ◯委員長(坊池 正) 以上のように各会派の御意見は,採択,審査打切の2つに分かれておりますが,本日結論を出すことについては意見が一致しておりますので,これよりお諮りいたします。  まず,本陳情について,採否を決することに賛成の方,念のため申し上げますと,採択の結論を主張される方は挙手願います。  (賛成者挙手) 264 ◯委員長(坊池 正) 挙手少数であります。  よって,本件は,採否を決しないことに決定いたしました。  したがって,審査打切となりました。  以上で意見決定は終了いたしました。 265 ◯委員長(坊池 正) 本日御協議いただく事項は以上であります。  本日の委員会はこれをもって閉会いたします。   (午後3時13分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission. ↑ ページの先頭へ...